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出掛ける前からジャズ気分:山下洋輔スペシャル・ビッグバンド コンサート2014

富澤えいち音楽ライター/ジャズ評論家

●公演概要

7月17日(木) 開演 19:00

会場:渋谷オーチャードホール

出演:山下洋輔(ピアノ)、水谷浩章(ベース)、高橋信之介(ドラム)、<トランペット>エリック宮城、佐々木史郎、木幡光邦、高瀬龍一、<トロンボーン>松本治、中川英二郎、片岡雄三、山城純子、<サックス>池田篤、米田裕也、川嶋哲郎、竹野昌邦、小池修

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山下洋輔スペシャル・ビッグバンド コンサート2014

山下洋輔と凄腕ミュージシャンたちによる驚異のオールスター・ビッグバンドが、2014年、ドヴォルザークの最高傑作、交響曲第9番「新世界より」に挑戦! 前回のツアーで熱狂の渦を巻き起こした「展覧会の絵」とともに、進化し続ける衝撃と感動の「山下洋輔スペシャル・ビッグバンド」をお見逃しなく!

【急告】金子 健(ベース)が、急病のため出演することができなくなりました。代わりに、水谷浩章が出演します。ご了承いただけますようお願い申し上げます。

引用:山下洋輔スペシャル・ビッグバンド コンサート2014|YYOWS

山下洋輔スペシャル・ビッグバンド コンサート2014
山下洋輔スペシャル・ビッグバンド コンサート2014

2年ぶりの山下洋輔スペシャル・ビッグバンド公演のテーマは、“前人未到の「新世界より」&乱舞する「展覧会の絵」”。

以前取材をしたときに、「打ち上げの席で『次はアレに挑戦しよう!』って誰かが言い出すと、それがいつのまにか決定事項になってるんですよ」と、笑いながらこのビッグバンドのエピソードを話してくれた山下洋輔。

もともと“どんな相手でも山下洋輔流のジャズに仕立て直してしまう”という彼の音楽的なスタンスをビッグバンドに拡張したプロジェクトだったのですが、オリジナルやジャズの名曲では飽き足らず、クラシックの名曲に挑んでみたところ、これが大好評に。

クラシックのジャズ・アレンジという面で考えればこれまでもいろいろなチャレンジが行なわれ、ジャズとクラシックの要素を掛け合わせた“サード・ストリーム”というサブ・ジャンルも確立しているわけですが、このビッグバンドが確信的に革新的であるのはあくまでも“ジャズの起爆力”にこだわったサウンドを崩さないところ。

お互いを“掛け合わせる”ときに本来なら邪魔になる特徴を、あえて殺さずに目立たせるという“侠気”こそが、突出したサウンドを生み出す秘訣と言えそうです。

♪山下洋輔スペシャルビッグバンドのライヴ映像!

2012年公演のトレーラーです。今年のものは見当たらなかったので……。

では、行ってきます!

音楽ライター/ジャズ評論家

東京生まれ。学生時代に専門誌「ジャズライフ」などでライター活動を開始、ミュージシャンのインタビューやライヴ取材に明け暮れる。専門誌以外にもファッション誌や一般情報誌のジャズ企画で構成や執筆を担当するなど、トレンドとしてのジャズの紹介や分析にも数多く関わる。2004年『ジャズを読む事典』(NHK出版生活人新書)、2012年『頑張らないジャズの聴き方』(ヤマハミュージックメディア)、を上梓。2012年からYahoo!ニュース個人のオーサーとして記事を提供中。2022年文庫版『ジャズの聴き方を見つける本』(ヤマハミュージックHD)。

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