Yahoo!ニュース

出掛ける前からジャズ気分:T&K CLUB COMPLEX ひなまつりスペシャル Vol.2

富澤えいち音楽ライター/ジャズ評論家

●公演概要

3月2日 開場15:15/開演16:00

会場:Tokyo TUC

出演者: MIO(ヴォーカル)、山崎ふみこ(ヴィブラフォン)、宮崎友紀子(ヴォーカル)、YUKARI(フルート)、松添昭市郎(ギター/コーラス)、佐久間優子(ピアノ)、岸徹至(ベース)、藤井学(ドラム)

♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪

ジャズ&クラシックを中心としたアーティスト・マネジメント「T&Kマネジメント」および国内外のジャズ&クラシックを中心にしたレーベル「T&Kレコード」所属のアーティストが出演するイヴェント。

オムニバス・スタイルのイヴェントの楽しみは、ズバリ”比較できること“です。

ジャズのライヴハウスでは、1晩に出演するバンドは1組というスタイルが一般的。1セット約1時間×2セット=約2時間ほどのなかで、自分たちの音楽をどうやって観客に伝えるかを考えることができるわけです。

ところが、複数のバンドが交代で出演する“対バン”と呼ばれるスタイルでは、持ち時間も当然短くなり、そのなかで“自己主張”をしなければなりません。約2時間で自分たちを表現できるのと20~30分とでは、やれることはもちろん、やり方も変わらざるをえません。ほかのバンドより目立って、来てくれた客の印象にも残りたいですからね。要するに、”即席のコンテスト状態”になっちゃうわけです。

問われるのは、芸術性に加えて、どれだけエンタテインメント性をもっているのか――。これって、ステージに立つアーティストにとっては、もっともっと観客を楽しませるためのスキルを磨く、最適の“試練”になるいうことですよね? だから大歓迎。ということで、楽しみにしているのです。

♪MIO BECAUSE YOU LOVED ME @JZ Brat 9.17

<MIOプロフィール>

2003年 西田麻美(MAMI)ジャズボーカルスクール(久留米市)でジャズを学ぶ。毎年2回の演奏会に出場。2004年 9月 ニューヨーク B.I.M.C.に短期音楽留学。3週間ジャズとR&Bを学ぶ。2006年 3月 初のソロライブ(久留米市)同年 9月ロサンゼルスの音楽専門学校Los Angeles Music Academy(L.A.M.A))にM1留学。ジャズ、R&B,ブラジルその他いろいろなジャンルを勉強。 勉学の合間gigやセッションで体験を積む。2008年 8月 L.A.M.A卒業 10月帰国10月 さいたま新都心ジャズボーカルコンテスト2次審査合格11月 同コンテスト本選で準グランプリ受賞(実質第1位)福岡県久留米市でライブ活動やコンサートを行い、2009年3月に上京。活動の拠点を関東に置く。2009年 コンテストの副賞として、3月26日さいたま新都心ジャズコンサート’09(コンテスト歴代受賞者によるライブ)に出場。4月10日東京の銀座スウィングにてライブ出演。その後埼玉・東京・千葉のステージライブやお店ライブ、各種パーティ、ホテルイベントなどで折々に活動。ギタリスト松添昭一朗とのデュオライブを東京新丸の内ビル7F[Tokyo Soul]で展開。2010年、2011年と連続で久留米Jazz Innに出演。現在自己のグループで渋谷JZ Bratに定期的に出演したり、九州や中国地方を中心にツアーを行っている。

出典:T&K Entertainment, Inc.|アーティスト

♪Spain

<山崎史子プロフィール>

国立音楽大学附属音楽高等学校 打楽器科卒業、国立音楽大学 打楽器科卒業。大学でクラシックを学び卒業後、ジャズヴィブラフォンに魅せられる。ラテンジャズやクラシックとジャンルを問わず活動中。都内近郊でのライヴハウスで自身のカルテットやデュオで独自のカラーを展開。アレンジやオリジナルではとても好評を得ている。打楽器全般を使用したクラッシックパーカッションでは放送でも活動している。

出典:Trill.jp - 山崎ふみこ Fumiko Yamazaki vibraphone&marimba -

♪宮崎友紀子(Yukiko Miyazaki)-Waltz for Debby @STB139 Sweet Basil

<宮崎友紀子プロフィール>

クラシックピアノを8歳から学び、小さい頃から音楽に興味を持つ。中高とバスケットボール部のキャプテンをつとめ、スポーツ生活に打ち込むが、大学時代クラリネット奏者北村英治のライブを見た事がきっかけで ジャズの魅力にとりつかれる。神戸女学院大学卒業後、甲陽音楽学院に入学し、特別奨学生としてジャズボーカルを2年間学び、2007年1月バークリー音楽大学に入学。パフォーマンスを中心にアレンジ、作曲を学び、2009年5月バークリー音楽大学プロフェッショナルミュージックメジャーを卒業。全学期にわたり「Dean’s List(優等生名簿)」にリストアップされ、Magna Cum Laudeの優等学位を得て優秀な成績で卒業する。Bigger World,Dove Award 受賞者のDonna McElroyに師事。

2009さいたま新都心ジャズボーカルコンテスト、2010岡崎ジャズボーカルコンテスト、共にグランプリ受賞。2010年4月ギターとボーカルによるアコースティックユニットDUNOS「I Can Fly」 をリリース。2011年3月ピアノとボーカルの新感覚ユニットふたつゆ「はるいろ」をリリース。2012年5月セカンドアルバムふたつゆ「なついろ」をリリース。

出典:Yukiko Miyazaki - 宮崎友紀子 Official Website

♪YUKARI LIVE " Morning Waltz"

<YUKARIプロフィール>

静岡県生まれ。5歳でクラシックピアノ、10歳でクラシックフルートのレッスンを受け始める。 東京外国語大学欧米第一課程ドイツ語科卒業。在学中、興味のあった語学、民族問題を学ぶ傍ら、バックパックをしながら20ヶ国以上を旅行し、各地のワールドミュージックを学ぶ。プエルトリコへ滞在中、ファニアオールスターズのメンバーと共演したことをきっかけに、音楽活動に専念することを決意。

2010年、国際交流基金の招待でジャマイカにてマスタークラスと公演を行う。2009年National Flute Associationが主催する、世界で唯一のジャズフルートコンペティションにて日本人では初めてファイナリストに選出される。

バークリー音楽院より”Outstanding Musicianship” を受賞する他、2008年Japanese American Citizen Leagueより奨学金受賞しマンハッタン音楽院ジャズフルート科卒業。デイビットリープマン、グレッグオズビー、スティーブウィルソン、ルータバキンにジャズを学び、クラシックフルートをパットスペンサー、リンダチェーシス、作曲をレイコフーティングに師事する。

スティーブカルディナス、マークコップランド、アンソニーブラクストン等と共演し、ブルーノート、 Dizzie’s club、カーネギーホール、メルキンコンサートホール等の有名クラブで演奏する他、ジョンゾーン主催震災チャリティーコンサート、東京ジャズ関連イベント、山野楽器フルートワールドに出演。 自己の率いる”Yukari’s SPICEPOT“ はニューヨークを中心に公演活動しており、 トライベッカフィルムフェスティバルに出演する他、日本、韓国、ヨーロッパに定期的にツアーを行う。2003年に初自作アルバム、スペクタクラーをリリースし、ベンモンダー、トーマスモルガン、グレッグハッチンソンと録音した2作目”Dreams"は、アメリカのレーベルInner Circle Musicから2010年9月にアメリカでリリースされ、アメリカのジャズタイムズ、イギリスのジャズワイズ誌等で紹介される他、テレビ朝日、ANNスーパーJチャンネルで「NY注目の日本人女性ミュージシャン」と番組で紹介された。

又、作曲家としても幅広く活動しており、シンフォニーオーケストラ、室内楽、映画音楽では、National Geographic、インディペンデント映画の音楽制作を手がけた。 ジェンベンヤコフの監督 のThere is No place like No placeにて演劇音楽を担当し、アムステルダムのスタールアウダーライシアターにおいて上演された。現在はYukari’s SPICEPOT の他、フルートトリオ、ピアノデュオ、ソロ等のプロジェクトでも活動する。2004年よりヨガとのコラボレーションをNYと東京で行っており、2009年9月、ヨガ/瞑想音楽のCD「ルミナス」をリリース。このヨガジャーナルでも紹介され、yogamusic.jp より販売されている。2009、2010年のヨガフェスタジャパンに出場し、その人気を博している。趣味はヨガ、水泳、ハーブ茶等。

出典:YUKARI flutist / composer|who is YUKARI

個性豊かなアーティストが集まれば、そこでは“なにか”がきっと起きるはず。ジャム・セッションとも違った、色とりどりの“貼り絵“のような、出来上がってみなければわからない“絵”が生まれるんじゃないかと、期待しています。

では、行ってきます!

音楽ライター/ジャズ評論家

東京生まれ。学生時代に専門誌「ジャズライフ」などでライター活動を開始、ミュージシャンのインタビューやライヴ取材に明け暮れる。専門誌以外にもファッション誌や一般情報誌のジャズ企画で構成や執筆を担当するなど、トレンドとしてのジャズの紹介や分析にも数多く関わる。2004年『ジャズを読む事典』(NHK出版生活人新書)、2012年『頑張らないジャズの聴き方』(ヤマハミュージックメディア)、を上梓。2012年からYahoo!ニュース個人のオーサーとして記事を提供中。2022年文庫版『ジャズの聴き方を見つける本』(ヤマハミュージックHD)。

富澤えいちの最近の記事