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テクノロジー・ニュートラルのスキルについて

松村太郎ジャーナリスト/iU 専任教員
変化の激しいテクノロジーに対して、その変化に依らないスキルを獲得するには?

テクノロジー・ニュートラルとは、特定の技術に依拠しないことです。特に立法の現場では、将来技術的な発展が確実視されている中で、そうした技術的な変化に左右されない形で法律や政策を作ることが望ましい、というアイディアだと理解しています。

ただし、これが大変難しいことも理解しています。なぜなら、テクノロジーの発展や技術の進化は、なかなか未来が予測しにくいからです。

例えば通信のようにある程度ロードマップとインフラ普及が見えていたとしても、例えば昨今のFacebookで起きたプライバシーの問題や、米国大統領選挙に際して他国から「広告」という形で介入された事例を見ると、

  • アプリが動作するスマートフォン
  • それに高速通信を与えた4Gネットワークの普及
  • これらによって流行ったアプリ
  • その利用によって変わった人々の行動や思考

をきれいに予測して、それを見越して法律や規制を作ることは、シリコンバレーを具に観察していたとしても不可能だったでしょう。

また、例えば最近の「〇〇Pay」が、セキュリティと決済スピード、確実性が高い非接触ICという技術から、開発・導入・普及・手数料のコスト安をメリットに、QRコードへと退化するテクノロジーだって存在しています。

その意味で、テクノロジー・ニュートラルを、法律や規制などの面で実現することは、理想的ではあるが、より細かく対応していく必要があり、その前提が共有されるべきだと考えています。

しかし個人については、もう少し「テクノロジー・ニュートラル」を意識して、テクノロジーに触れたり、スキルを習得していくべきではないか、と思います。

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ジャーナリスト/iU 専任教員

1980年東京生まれ。モバイル・ソーシャルを中心とした新しいメディアとライフスタイル・ワークスタイルの関係をテーマに取材・執筆を行う他、企業のアドバイザリーや企画を手がける。2020年よりiU 情報経営イノベーション専門職大学で、デザイン思考、ビジネスフレームワーク、ケーススタディ、クリエイティブの教鞭を執る。

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