Yahoo!ニュース

iPhone 10周年、これまでの変化とは

松村太郎ジャーナリスト/iU 専任教員
2007年9月にニューヨークでiPhoneを使って、一番感動したのは地図でした。

毎月のテクノロジーニュースを振り返る「情報通信文化論」今月の更新、まずはiPhoneの10周年について、前編です。

Appleは2007年6月29日、米国時間でちょうど今日、iPhoneを発売しました。当時の反応は、イマイチなものでした。特にケータイが発展していた日本では、「Appleはこんなレベルの低いものを出したのか?」「こんなものは売れない」という非常に低い評価が与えられていました。

もちろん、未来は全く異なる姿になっており、iPhoneが発展するにつれ、「なぜ日本のメーカーは、携帯キャリアは、iPhoneを作れなかったのか?」という議論にまで発展します。

iPhoneは、Appleを率いるスティーブ・ジョブズ氏が作り出した、新しい時代のパーソナルコンピュータです。

2007年1月にサンフランシスコでiPhoneを披露したジョブズ氏は、電話、音楽プレイヤー、そしてインターネットコミュニケーションデバイスという、3つのデバイスを発表するとして、それが1つの製品であると会場を沸かせました。こちらのビデオで、振り返ることができます。

iPhoneを発表したAppleの当時のCEO、スティーブ・ジョブズ氏はプレゼンテーションの中で、アラン・ケイ氏の言葉を引用し、「ソフトウェアに真摯になるには、独自のハードウェアを作るべきだ」と語りました。

そしてiPhoneでMac向けOSであるOS X(現在のmacOS)が動作することを発表したのです。そして、その後のiPhoneのプレゼンテーションでもたびたび登場する「Desktop Class」(デスクトップPCに相当する、という意味)を、初代iPhone登場時から使っていた言葉だったんですね。

この記事は有料です。
松村太郎の「情報通信文化論」のバックナンバーをお申し込みください。

松村太郎の「情報通信文化論」のバックナンバー 2017年6月

税込550(記事4本)

※すでに購入済みの方はログインしてください。

購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。
ジャーナリスト/iU 専任教員

1980年東京生まれ。モバイル・ソーシャルを中心とした新しいメディアとライフスタイル・ワークスタイルの関係をテーマに取材・執筆を行う他、企業のアドバイザリーや企画を手がける。2020年よりiU 情報経営イノベーション専門職大学で、デザイン思考、ビジネスフレームワーク、ケーススタディ、クリエイティブの教鞭を執る。

松村太郎の最近の記事