Yahoo!ニュース

「scroogled」GoogleなんてぶっつぶせキャンペーンのグッズをMicrosoftが販売

松村太郎ジャーナリスト/iU 専任教員

「Scroogle」という言葉をご存じだろうか。これは「screw」(ねじや看守という意味もあるけど、ここでは俗語でくそくらえ)と「Google」(おなじみの検索企業)合成語。つまり、我々の検索行動やメールをGoogleがのぞいているという批判を含んだ言葉です。

一応「くそくらえ」的な意味で使っているとは思いますが、「看守」という意味もなかなかフィットしていますよね。

Microsoftはこの言葉を使った「Scroogled」という言葉を使ったアンチGoogleキャンペーンを展開してます。Googleを使っているとネットでの行動が丸裸だよ、という啓蒙活動です。だからMicrosoftの検索サービスBingや、メールサービスのHotmail改め、Windows Liveメール(あれ、Outlookだっけ?)を使おう、というわけです。

総じてこのキャンペーンがMicrosoftの「タメ」になるかは別として、いよいよScroogledグッズのネット販売も始めました。

画像

Microsoft's Scroogled Store

問題提起としては非常に興味を引きます。

何しろ、我々のプライバシーに関わるデータがGoogleのサービスの広告配信を最適化し、収益源になっているわけですから。ただ、相応の便利さを受け取っているという考え方や、他に同等の便利なものがない点も理解しています。

とはいえ、やり方やロゴを見ると、あんまりオシャレではないですよね。

ジャーナリスト/iU 専任教員

1980年東京生まれ。モバイル・ソーシャルを中心とした新しいメディアとライフスタイル・ワークスタイルの関係をテーマに取材・執筆を行う他、企業のアドバイザリーや企画を手がける。2020年よりiU 情報経営イノベーション専門職大学で、デザイン思考、ビジネスフレームワーク、ケーススタディ、クリエイティブの教鞭を執る。

松村太郎の「情報通信文化論」

税込330円/月初月無料投稿頻度:月4回程度(不定期)

米国カリフォルニア州バークレー在住の松村太郎が、東京・米国西海岸の2つの視点から、テクノロジーやカルチャーの今とこれからを分かりやすく読み解きます。毎回のテーマは、モバイル、ソーシャルなどのテクノロジービジネス、日本と米国西海岸が関係するカルチャー、これらが多面的に関連するライフスタイルなど、双方の生活者の視点でご紹介します。テーマのリクエストも受け付けています。

※すでに購入済みの方はログインしてください。

※ご購入や初月無料の適用には条件がございます。購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。

松村太郎の最近の記事