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iPadでメガネをバーチャル試着 - glasses.com 3D Fit

松村太郎ジャーナリスト/iU 専任教員
iPadのカメラを使って3Dモデリングし、メガネ試着を体験できる

2月のTED Conference 2013でお披露目となっていたglasses.comのiPadアプリが利用できるようになりました。このアプリ、iPadのカメラを使って自分の顔を3Dモデリングし、メガネをかけた自分をチェックすることができます。

詳しい説明はこちらから。「3D Fit」と名付けられており、App Storeから無料でダウンロードすることができます。対応はiPad 2以降。

glasses.comは米国のメガネのECサイトとしては古株にあたります。メガネを複数本送って試着することができるサービスを備えるなど、オンラインで眼鏡を買う、という体験を充実させてきました。その新展開が、iPadでメガネを試着する3D Fit、というわけです。

iPadのカメラを使って顔を撮影し、3Dモデルを作成する。
iPadのカメラを使って顔を撮影し、3Dモデルを作成する。

まずは自分の顔の3Dモデルを作る作業です。iPadのカメラで正面の顔の写真を撮り、その後、首を左から右へゆっくりと回す動作をします。作業としてはこれだけ。後はデータがサーバに送られ、モデリングされたデータがiPadに返ってくるのを待つだけです。

モデリングができあがると、カタログのモデルは全て自分。首を動かすこともできる。
モデリングができあがると、カタログのモデルは全て自分。首を動かすこともできる。

すると次の画面ではすでに、メガネのカタログのモデルが全て自分の顔になった状態に。自分の顔を左右になぞれば首を振って、横顔を確かめることもできます。またメガネを前後に動かすと、鼻の位置をずらして調整することもできます。

こうしていろいろなメガネを試しながら、自分にフィットするものを見つけることができます。ちょっと今っぽいな、と思ったのは、メガネをかけている写真にフォトフィルターをかけることができる点。友だちに写真を撮られてInstagramでアップされるときにカッコイイかどうかをチェックできる、というところでしょうか。

先日鯖江に取材に行って、1本ずつていねいにメガネが作られていく様子を見ることができ、こうしたじっくりとていねいに作られ、それを選ぶという作業の大切さと、そういうメガネ選びができる日本の豊かさを実感しました。他方、glasses.comのように、手元にあるテクノロジーを活用して新しい体験を作る取り組みもまた、面白いですね。

ジャーナリスト/iU 専任教員

1980年東京生まれ。モバイル・ソーシャルを中心とした新しいメディアとライフスタイル・ワークスタイルの関係をテーマに取材・執筆を行う他、企業のアドバイザリーや企画を手がける。2020年よりiU 情報経営イノベーション専門職大学で、デザイン思考、ビジネスフレームワーク、ケーススタディ、クリエイティブの教鞭を執る。

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米国カリフォルニア州バークレー在住の松村太郎が、東京・米国西海岸の2つの視点から、テクノロジーやカルチャーの今とこれからを分かりやすく読み解きます。毎回のテーマは、モバイル、ソーシャルなどのテクノロジービジネス、日本と米国西海岸が関係するカルチャー、これらが多面的に関連するライフスタイルなど、双方の生活者の視点でご紹介します。テーマのリクエストも受け付けています。

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