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松本明子 38年ぶりに仲間と共に“アイドル”としてステージに。「“80年代”を完全復活させます」

田中久勝音楽&エンタメアナリスト
写真提供/BSフジ

一年遅れで実現『松本明子presents 黄金の80 年代アイドルうたつなぎ~うれしなつかし胸キュンコンサート~』

1月23日に『松本明子presents 黄金の80 年代アイドルうたつなぎ~うれしなつかし胸キュンコンサート~』(東京・かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール)が、一年遅れで開催される。80年代にアイドルとして活躍した布川敏和森尾由美浅香唯西村知美が出演し、現時点で発表されている「赤いスイートピー」(松田聖子)、「スニーカーぶる~す」(近藤真彦)、「北ウイング」(中森明菜)、「なんてったってアイドル」(小泉今日子)といった昭和の名曲の数々を披露する。キュレーターを務める松本に、改めてこのコンサートについてインタビューした。

森尾由美
森尾由美

このコンサートは、昨年、コロナ禍でステイホーム中に松本が「おうち時間を少しでも楽しんでほしい、楽しみたい」という思いから自身のデビュー曲「××Kiss(オス・メス・キス)」をアカペラで歌った動画を、インスタグラムとツイッターに投稿したことから始まった。デビュー同期生らに声をかけて歌のバトンリレーを始めたところ、80年代の豪華アイドル陣から世代を超えて多数の新旧アイドルが参加。そのバトンはどんどん繋がり「#アイドルうたつなぎ」として大きな注目を集めた。それがこのコンサートにつながっている。当初は2021年1月に開催予定だったが、延期になってしまい、一年遅れでの開催にこぎつけた。松本はキュレーターとして、コンサートの構成からMCまで担当し、もちろん歌手としてもステージに立つ。

「昨年は状況がどうなるか分からない状況の中で、リハーサルが始まる直前に中止を決定しました。潔く一年後ということを決めて、中止にならなかったことは、出演者、スタッフのみなさんに感謝です。でもまだ油断はできません」。

80年代の名曲の数々を披露&今だから話せる80年代アイドル裏事情も語る⁉

歌はもちろん真剣に歌い、しかしトークでは、今だから話せる80年代アイドル裏事情が、それぞれの口から飛びだしそうだ。

布川敏和
布川敏和

浅香唯
浅香唯

「出演者それぞれのヒット曲はもちろん、80年代のヒット曲をテンコ盛りでお届けします。私はアイドルとしての活動は極端に短かったので(笑)、今も歌っている浅香唯ちゃんやシブがき隊のフックンは、ネタをたくさん持っていると思います(笑)。台本にないこともしゃべりそうなので、今からヒヤヒヤしています。テレビで言えないようなネタも出てくるかもしれません(笑)。一日2回公演なので、昼と夜で内容も少し変わると思います。この日一日、この場所だけは80年代を完全復活させます。なので私たち世代の方はもちろん、もっと上の世代の方、今80年代の音楽が、若い世代の方にも聴いてもらえているので、若い人にも足を運んでいただきたいです。フックンはこのコンサートにかける意気込みが凄くて、電話で昭和の歌に対する熱い思いを2時間くらい話してくれます(笑)。みんなそれぞれ自分の歌以外にも歌いたい曲があって、争奪戦になりました(笑)。私は憧れの松田聖子さんの曲を譲りませんでした。コンビ、トリオ、色々なコラボが楽しめます」。

西村知美
西村知美

オフィシャルサイトでは出演者が「アイドル時代の印象的なエピソード」をそれぞれ語っているが、本番ではさらにディープなエピソード、裏話が飛び出しそうだ。

38年ぶりにアイドルとしてステージに。「アイドル時代歌えなかった分、ここで取り返したい」

松本は38年ぶりにアイドルとしてステージに立つ。

「昔は歌える場もなくて、デパートの屋上、競艇場、競馬場、お祭り、いわゆる営業で歌うことが多かったです。その後バラドルと呼ばれ、モノマネをしたりレポーターをやったり、遠回りしましたが、こうしてステージに立ってお客さんの前で歌えるのが、本当に嬉しいです。アイドル時代歌えなかった分を、ここで取り返そうと思っています。そのために相変わらず一人カラオケで昭和の歌を4時間歌って練習しています(笑)。38年ぶりのアイドルコンサート、当日泣いてしまわないか心配です。お客さんも、曲を聴いた瞬間“その時”に戻れて、風景や匂いまでも思い出す時間、空間になると思います」。

松本明子
松本明子

「これをきっかけに昭和・平成・令和のアイドルが一同に会するステージをやるのが夢」

『松本明子presents 黄金の80 年代アイドルうたつなぎ~うれしなつかし胸キュンコンサート~』は今回の第1回をスタートとして、今後も続けていきたいという松本の野望がある。

『これをきっかけに、昭和、平成、令和、3つの時代のアイドルが一同に会するステージをやるのが今の夢です。今回はまず80年代アイドルというくくりですが、今後も色々な形でやり続けたいです。1回だけと言わず、続けられるように頑張ってライフワークにしたいと思っています」。

BSフジ『黄金の80年代アイドルうたつなぎ』オフィシャルサイト

音楽&エンタメアナリスト

オリコン入社後、音楽業界誌編集、雑誌『ORICON STYLE』(オリスタ)、WEBサイト『ORICON STYLE』編集長を歴任し、音楽&エンタテインメントシーンの最前線に立つこと20余年。音楽業界、エンタメ業界の豊富な人脈を駆使して情報収集し、アーティスト、タレントの魅力や、シーンのヒット分析記事も多数執筆。現在は音楽&エンタメエディター/ライターとして多方面で執筆中。

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