“ポップオペラ“という独自の歌唱で、その音楽を追求し続けて14年。藤澤ノリマサが、作詞家・松井五郎とタッグを組んだ初のオリジナルフルアルバム『La Luce-ラ・ルーチェ-』を、5月19日に発売。そのアルバムを携えてのコンサート『藤澤ノリマサ La Luceクラシカルコンサート2021』が9月5日東京・紀尾井ホール(2回公演)、11日大阪・住友生命いずみホール(同)で行われ、その大阪公演を観た。

『La Luce-ラ・ルーチェ-』(5月19日発売)
『La Luce-ラ・ルーチェ-』(5月19日発売)

“弦6”+ピアノで、歌、言葉をより真っすぐに、感動的に届ける

このコンサートは弦楽六重奏(バイオリン×3、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)と藤澤のピアノというスタイル。豊潤な音が素晴らしい音響のホールに響き渡り、歌、言葉をより真っすぐに、感動的に届けてくれた。『La Luce-ラ・ルーチェ-』は「自分で作った曲を自分で歌う。実はそれが一番やりたかった事です」と語る藤澤の思いが実現した作品で、全曲作詞を松井五郎、作曲を藤澤が手がけ、ソングライターとしての才能と力を見せてくれ、さらにポップオペラではなく、ポップスの歌唱で聴かせてくれているところが聴きどころだ。

1曲目の藤澤の心模様を描いた「Song Is My Life」から表情豊かな歌で、客席を魅了する。「Only A Smile」は、まるで春の風の中で聴いているような心地よさを感じさせてくれ、コロナ禍での生活で疲弊した心を癒してくれる。「大阪はいつもお客さんからのツッコミが多くて、それが楽しみですが、今日は心の中でツッコんで」と語り、「楽しいトークと音楽をリラックスして聴いて下さい」と、コンサートに久々に足を運んだファンにメッセージを送る。

『La Luce-ラ・ルーチェ-』は「ノンフィクションの部分が多い」(藤澤)アルバムで、藤澤の経験や体験が、松井の言葉によって綴られている。「帰り道」も友情をテーマにした作品で、藤澤はピアノを弾きながら歌う。弦楽六重奏の音が切なさをさらに連れてきて、歌の余韻を膨らませてくれる。「雨」をしっとりと歌い、2ndシングル「VINCERO-ビンチェロ-」は圧倒的なボーカルパワーを見せつけ、客席に元気を送る。ピアノの弾き語りで披露したのは、デビュー前から大切に歌い続けてきた「Prayer」。バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」がモチーフのポップオペラで、こんな時代だからこそ「人は繋がっているからこそ生きていける」という藤澤の思いが胸に響く。カンツォーネの名曲「Dicitencello vuie(彼女に告げて)」は、後半アカペラで披露。重厚なホールに藤澤の声が美しく響き渡る。

クラシカルな空気と、どこか物悲しさを感じさせてくれる「漂泊」をドラマティックに歌いあげ、「僕らはこの星で暮らすんだ」を軽快に、伸びやかに歌い、言葉とメロディで自身の“体温”を丁寧に客席に届ける。そして「ファンの方はもちろん、多くのスタッフに支えられてコンサートができている」と客席とスタッフ、この日会場にいる全ての人に感謝の言葉を伝えて、デビュー曲「ダッタン人の踊り」を披露。本編ラストは「明日へつながる希望を乗せて」というメッセージと共に「希望の歌~交響曲第九番~」を高らかに歌い、客席から大きな拍手が起こる。拍手は鳴りやまず、アンコールへ。

「音楽の力で希望の光を照らしたい」

藤澤が両親のことを思い、歌った「手紙」を披露。温もりのあるメロディと弦の音が重なり客席に感動が広がっていく。イタリア語で「光、輝き」という意味の、アルバムのタイトルチューン「La Luce」を最後に届ける。その歌はまさに圧巻で「音楽の力で希望の光を照らしたい」という、藤澤と松井がアルバムに込めた思いが熱となって客席を包む。

「La Luce」と「雨」が韓国ドラマ『悪い愛』のED曲に

「La Luce」は、9月15日からスタートする韓国ドラマ『悪い愛』(BSフジ/毎週月~金 10:00~10:57)のエンディング曲として流れ、さらに同ドラマのクール後半(全94話)では「雨」がエンディング曲になる。

舞台に初挑戦

さらに藤澤は9月と10月に東京・大阪で上演される舞台『RUST RAIN FISH』で、役者デビューを果たす。来年デビュー15周年を迎える藤澤はこのアルバムを始め、いい意味で“貪欲”にエンターテイメントと改めて向き合い、新しいチャレンジをこれからも続ける。

『ノリマサスペシャルコンサート2020』(Blu-ray/2020年9月22日大阪サンケイブリーゼ公演(昼夜)を収録)
『ノリマサスペシャルコンサート2020』(Blu-ray/2020年9月22日大阪サンケイブリーゼ公演(昼夜)を収録)

BSフジ『悪い愛』オフィシャルサイト

藤澤ノリマサ オフィシャルサイト