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TEAM ZENRYOKU 早朝ライヴが話題の11人組が、全力で元気と笑顔を届けるオンラインシアター

田中久勝音楽&エンタメアナリスト
写真提供/ソニー・ミュージックエンタテイメント
左から遠藤大斗、鈴木悠介、大平一心、榊田悠力、三浦大輝、佐々木逢介、保土原壱成、古関輝人、小松笙、中川昂星、森瞬太
左から遠藤大斗、鈴木悠介、大平一心、榊田悠力、三浦大輝、佐々木逢介、保土原壱成、古関輝人、小松笙、中川昂星、森瞬太

ぜんりょくボーイズ×ぜんりょくドリーマーズ=TEAM ZENRYOKU

2017年に活動をスタートし、2018年から朝7時半からという前代未聞の早朝ライヴを行い、注目を集めている宮城発のボーイズグループ・ぜんりょくボーイズと、候補生5人により結成されたぜんりょくドリーマーズが、ボーイズエンタテインメント・プロジェクト・TEAM ZENRYOKU(チームぜんりょく)として始動したのは2020年から。そして今や仙台名物となった早朝ライヴという新しいムーブメントを、より多くの人に体験してもらおうと、全国発信することを目的として、日本初の早朝常設劇場「ZENRYOKU THEATER(ぜんりょくシアター)」を4月4日にオープンさせる予定だったが、コロナ渦のため無期限延期になった。この劇場のキャッチコピーは“胸キュン満足度200%のときめきワンダーランド”。男女、年齢層問わず、あらゆる層の観客が、ワクワクとトキメキを楽しめるコンテンツを提供していくという思いが込められていた。

13歳~25歳までの11人イケメンが縦横無尽に暴れまわる「ZENRYOKU ONLINE THEATER 2020-2021」

そんなコロナ渦でもできることをやろうと、「離れていてもオンラインで近くなれる」配信ライヴを目指し、 9/12(土)から毎月2回、「ZENRYOKU ONLINE THEATER 2020-2021」をスタートさせた。その3回目となるライヴが10月11日に行われた。

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森瞬太遠藤大斗三浦大輝小松笙保土原壱成大平一心鈴木悠介中川昂星榊田悠力古関輝人佐々木逢介という、13歳から25歳という年齢の幅がある11人で構成されたTEAM ZENRYOKU。声変わりしていないメンバーもいれば、大人へと成長しているメンバー、そして大人の色気を感じさせてくれるメンバー、歌が上手い、ダンスが得意、トーク力が長けているメンバー、とにかく色々な“個性”が集まり構成されているところが、このグループの面白さでもあり強さだ。ライヴでも様々なユニットでのパフォーマンスが可能で、その組み合わせは無限だ。このオンラインライヴはそんな彼らの強みが十二分に発揮された、とにかく飽きさせない演出が特徴だ。

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オープニングは小松、保土原、大平が暗闇の中、シルエットラインが光る衣装を着てダンスを披露したが、大平が音源を制作、保土原が振付けを担当し、衣装は「縫うのが大変だった(笑)」と小松が考案した。「ファイティングポーズ」は全員がスカジャンを着て登場し、ボーイズVSドリーマーズという構図で、歌とダンスで激しくバトルするパフォーマンスは、ウエストサイド・ストーリーを彷彿させる。

ライヴの間に差し込まれるゆる~いトークも彼らの魅力のひとつだ。そして何事にも全力でチャレンジするというコンセプトの元、メンバーが様々なことにチャレンジし、体を張って懸命に頑張っている姿も魅力だ。今回は鈴木が「全力2週間チャレンジ」と題した、やりたくないことにチャレンジする企画に挑戦。鈴木は100km走ることにチャレンジ。その結果が発表され、達成できなければ罰ゲームが待っているが、見事100.1kmを走り、チャレンジ成功。また小松が話題の激辛焼きそばにチャレンジし、あえなくひと口で撃沈したり、とにかく観ている人を楽しく、ハッピーな気持ちにさせるのがTEAM ZENRYOKUだ。

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縦ノリの元気ソング「モーニングサンシャイン」は、三浦、小松、大平、鈴木、佐々木で披露。観ている人がそれぞれの場所で一緒に歌い、ノッている姿が見えてくるようだ。一転して人気のミディアムバラード「旅立ちの涙」では森、遠藤、保土原、中川 、榊田がじっくりと聴かせる。

ユニットコーナーはそれぞれが趣向を凝らしたパフォーマンスで“魅せる”。「歌の表現力が高い3人」と紹介された森、大平、中川がユニット・いちごカレーとして、「歌詞が好き」とファンの間で人気が高い「銀河のパレード」を、アコースティックバージョンで、歌詞に込めた思いをしっかりと伝える。森と大平が美しいハーモニーを響かせ。中川がアコースティックギターを弾き、保土原がカホンで参加し、歌を引き立てる。続いて「TOPのトーク力を持つ3人」と紹介されたのは遠藤、三浦、鈴木だ。みんながトークを期待しているその裏をかいて「しゃべることを封印して、それ以上のパフォーマンスで見せる。しゃべってもNO.1、 しゃべらなくてもNO.1」(三浦)と宣言。ユニット名を“Be quiet”と名付け、そしてドリフのコントでおなじみの「ヒゲダンスのテーマ」に乗せ登場。マシュマロキャッチや風船を使ったコントパフォーマンスを“無言”で披露。自分達がめいいっぱい楽しんでいるのが伝わってくるのがいい。

続いてのスペシャルユニットは「ダンス能力が高い4人」、保土原、小松、榊田、佐々木というメンバーカラーがブルーとグリーンの4人で、ユニット名はその名も“ブルーグ・リーン”。それぞれがアイディアを出し合い、それぞれの見せ場をたっぷりと作った構成のダンスを披露。シンクロ率とか高度なテクニックというよりも、ここでも4人がとにかく楽しみながら踊っているのが伝わってきて、それが観ている人を笑顔にさせる。

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ライヴでは欠かせない、鉄板の盛り上がりソング「フライデーナイト」を全員で披露。11人が視聴者にハッピーオーラを届ける。ラストは「スーパーヒーロー」でさらに盛り上がる。11人の弾ける笑顔が印象的だ。11人はファンにとって<心震わす SUPER HERO>で、元気を届けてくれる存在だ。

TEAM ZENRYOKUとダンスボーカルユニット銀河団とのスペシャルユニット・Night Ravensは、『ディズニー ツイステッドワンダーランド』のオープニング主題歌「Piece of my world」を担当

TEAM ZENRYOKUとダンスボーカルユニット銀河団とのスペシャルユニット・Night Ravensは、『ディズニー ツイステッドワンダーランド』のオープニング主題歌「Piece of my world」を担当したり、AbemaTV『7.2 新しい別の窓』で新しい地図と共演したり、メンバーが映画やドラマに出演するなど、11人は仙台から全国区へとステップアップしようとしている。そんな中でこの「ZENRYOKU ONLINE THEATER 2020-2021」が、ますます注目を集めそうだ。次回は10月17日、11月8日、11月22日に配信される。

TEAM ZENRYOKU オフィシャルサイト

東北初のオンライン常設劇場への挑戦

音楽&エンタメアナリスト

オリコン入社後、音楽業界誌編集、雑誌『ORICON STYLE』(オリスタ)、WEBサイト『ORICON STYLE』編集長を歴任し、音楽&エンタテインメントシーンの最前線に立つこと20余年。音楽業界、エンタメ業界の豊富な人脈を駆使して情報収集し、アーティスト、タレントの魅力や、シーンのヒット分析記事も多数執筆。現在は音楽&エンタメエディター/ライターとして多方面で執筆中。

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