上白石萌音、大原櫻子、藤井フミヤ、リトグリ、渡辺美里が、それぞれの場所から今できる最高の音楽を奏でる
『Sound Inn“S”@HOME』が好評
「時を超えた、ここでしか聴くことの出来ないサウンド」をコンセプトに、毎回多彩なボーカリストを迎え、日本を代表する音楽プロデューサーが手がけるスペシャルアレンジで、超一流ミュージシャンと一夜限りのセッションを繰り広げる『Sound Inn “S”』(BS-TBS)。
しかし新型コロナウイルスの影響で、スタジオ収録が不可能となり、同番組も『Sound Inn“S”@HOME』と題して、4月からアーティストとミュージシャンが自宅などで演奏する“リモートセッション”で収録。<テレワーク演奏で名曲カバーをやってみた>という特別映像をBS-TBS公式YouTubeチャンネルで配信中だ。第一弾は上白石萌音が小坂明子の名曲「あなた」をカバーし視聴再生回数が1か月で130万回を超え、話題を集めた。第2弾の渡辺美里は「BELIEVE」をセルフカバーし、約34万回再生、大原櫻子が絢香の「みんな空の下」をカバーした第3弾も、約21万回再生と、良質な歌と演奏を届けてくれるこの“リモートセッション”が好評だ。5月16日(土)の放送(18時30分~)では『Sound Inn “S”@HOME~それぞれの場所から、今できる最高の音楽を~』として、上白石萌音、大原櫻子、藤井フミヤ、Little Glee Monster(リトグリ)、渡辺美里がリモートセッションで、名曲の数々を披露する。
上白石萌音×笹路正徳=「瑠璃色の地球」
上白石萌音は「元々大好きな曲」という松田聖子の「瑠璃色の地球」を、笹路正徳のアレンジで歌った。「松本隆さんが書いた歌詞が、今のために書いたのではないかと思うくらい、今、かけて欲しい言葉が詰まっています」と語り、ギター佐橋佳幸らが参加し、弦と管楽器含め総勢20名のスーパーバンドが作り出す優しい音に乗せ、ひと言ひと言をかみしめるように、優しく丁寧に歌い上げた。
大原櫻子×斎藤ネコ=「リフレクション」
大原櫻子は、ディズニー映画『ムーラン』から「リフレクション」を披露。アレンジは斎藤ネコ。「この曲は、主人公がとても落ち込んでいる自分に対して歌う曲で、皆さんに歌を届けることが仕事である自分が、今何もできないもどかしい感じが、この曲とリンクしていると思い、選びました」と語り、美しいストリングスの音色が印象的で、どこかエキゾチックで優雅さを感じさせてくれるアレンジに乗せ、思いを届けた。
藤井フミヤ×有賀啓雄=「TRUE LOVE」
藤井フミヤは「自分の人生の中で、こんなSF映画のようなことを経験することになるとは思いもよりませんでした。医療関係者の皆さんや、僕たちの日常を支えてくれているお仕事をなさっている方々にも感謝を込めて」と、自身の代表曲「TRUE LOVE」を披露。有賀啓雄のシンプルかつ深いアレンジは、藤井の伸びやかで、感動的なボーカルに寄り添い、歌をさらに味わい深いものにしている。
リトグリ×本間昭光=「明日へ」
リトグリは「これから先、明るい時間が来るということを願って」、自身のナンバー「明日へ」を披露。アレンジは本間昭光。メンバーそれぞれが別の場所から参加しているが、思いを込めたハーモニーはひとつになって輝き、勇気を与えてくれる。キーボードで島田昌典、バイオリンNAOTOが参加する豪華なバンドの演奏にも注目だ。
渡辺美里×島田昌典=「時代」
「皆さんと再会した時に、誰よりも晴れやかな気持ちで新しいドアを開けることができる日が来ると思って」と、中島みゆきの「時代」をカバーしたのは渡辺美里。島田昌典が手がけた、オリジナルとはひと味違うこの日限りのアレンジは、大きな“希望”を感じさせてくれ、渡辺の強くも優しいボーカルにさらに光を当てている。渡辺の圧巻のボーカルは全ての人を包み込んでくれる。
「リモート収録は無限の可能性を秘めている」(音楽P・本間昭光)
リモートセッションを終えたアレンジャー陣は、このスタイルに手応えを感じているようで、笹路は「リモート収録は初めてですが、楽しかったです。通常のセッションより、ミュージシャンひとり一人の気持ちがより伝わってきました」と“発見”があったようだ。本間は「本来は顔を合わせ、息を合わせながら演奏するのがセッションだけど、これからも今回のようなリモート収録は主流になってくる気がするし、無限の可能性を秘めていると思う」と語り、島田も「形は変わっても音楽の力、エンタテイメントをお届けしたい」と、これからも音楽を伝え、感動を届けたいと力強く語っている。ピンチをチャンスに変え、音楽番組が進化していく。