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秋山黄色 音楽特番で見せたパフォーマンスが話題 衝動を激しく放熱する、次代のカリスマに集まる注目

田中久勝音楽&エンタメアナリスト
写真提供/EPICレコードジャパン

『CDTVスペシャル!卒業ソング音楽祭2020』でのパフォーマンスが話題

1stアルバム『From DROPOUT』(通常盤/3月4日発売)
1stアルバム『From DROPOUT』(通常盤/3月4日発売)

1stフルアルバム『From DROPOUT』を3月4日に発売し、今年大きな飛躍が期待される注目アーティスト・秋山黄色が、3月16日にオンエアされた『CDTVスペシャル!卒業ソング音楽祭2020』(TBS系)に出演し、そのあまりにエモーショナルなパフォーマンスに、大きな注目が集まった。出演後はネットでも話題となり、「鳥肌が立った」「黄色沼にハマりそう」など、絶賛の声が飛び交いTwitterのトレンド入りし、披露した「モノローグ」(カンテレ・フジテレビ系 火曜ドラマ『10の秘密』主題歌)のMUSIC VIDEOの再生回数も跳ね上がり、3月20日現在までで約890万回を記録している。

2月28日shibuya WWW
2月28日shibuya WWW
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番組では、まずロック雑誌編集長、そして音楽P・蔦谷好位置が語る秋山黄色の、その音楽の魅力を紹介し、絶賛。今注目を集めている存在という情報が、ドラマ主題歌を聴いて気になっているリスナー、これまで秋山の名前、存在すら知らなかった視聴者に届けられる。本人紹介VTRでは「専門学校中退」「引きこもり」というワードが出て、どんな才能を持ったシンガー・ソングライターなのか、どんな音楽なのか、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、聴き手の想像が膨らむ中、パフォーマンスがスタート。

この日はバンドスタイルで、秋山は最初から激しくギターをかき鳴らす。揺れるトレードマークの金髪。幻想的かつクールな照明演出と映像が、さらにこの曲の世界観を鮮やかなものにする。「モノローグ」は強い言葉が、曲全体の輪郭をより濃く映し出す、強いバラードだ。<悲しみは2つに 喜びは1つに ありふれた願いも雫した手のひらが 掴めるものなんてもう何もないのに>という、切ない思いを真っすぐに歌う言葉には、言いようのない力が宿っている。その力に10〜20代の若い世代は共感、熱狂する。

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秋山のパフォーマンスは徐々に熱を帯び、歌がエモーショナルになっていく。間奏ではステージを転げまわりながらギターを弾くシーンもあり、この日は無観客でのパフォーマンスだが攻める手を緩めない。「モノローグ」は静と動、光と影の存在が鮮やかな、メリハリが大きな楽曲。普通に聴いていてもそのメリハリに引きこまれるが、この日は秋山の大きな動きがさらにこの曲の熱を伝える。最後はギターを下ろし、ハンドマイクを手に誰もいない客席に突っ込んでいく。心のままに激しく伝える。その圧倒的な“伝える力”は、美しい。

この『CDTVスペシャル~』の2週間ほど前、秋山は様々なアーティストが登場し、緊張感あふれる中“一発撮り”を行う人気上昇中のYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』に出演し、この曲を披露している。アコギ一本で、原曲とは異なるスローテンポなアレンジで「モノローグ」を歌ったが、その内側の迸る衝動が、エネルギーとなって体全体から滲み出ていて、聴き手の心を揺さぶるエモーショナルな弾き語りになっている。『CDTVスペシャル~』ではこの内なる大きな衝動があふれ出し、炸裂した――そんな印象を受けた。どちらにしてもやはり秋山黄色の圧倒的な“伝える力”には、感動してしまう。決してきちんと伝えるという姿勢ではなく、何がなんでも想いを伝えたいんだというその思いに、ハッとさせられる。

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秋山は2月28日にshibuya WWWで開催予定だった『秋山黄色ONE MAN LIVE「登校の果て.W』を、当日に無観客で収録し、YouTube Liveで一夜限りで配信されたライヴ映像から、「モノローグ」のライヴ映像が公開されている。こちらの熱演も必見だ。4月11日からは愛知・大阪・東京で『秋山黄色「一鬼一遊TOUR」』が予定されている。この機会に秋山黄色の言葉とメロディに“打たれて”みてはどうだろうか。

秋山黄色 オフィシャルサイト

音楽&エンタメアナリスト

オリコン入社後、音楽業界誌編集、雑誌『ORICON STYLE』(オリスタ)、WEBサイト『ORICON STYLE』編集長を歴任し、音楽&エンタテインメントシーンの最前線に立つこと20余年。音楽業界、エンタメ業界の豊富な人脈を駆使して情報収集し、アーティスト、タレントの魅力や、シーンのヒット分析記事も多数執筆。現在は音楽&エンタメエディター/ライターとして多方面で執筆中。

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