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世界を熱狂させるK-POPの新星・Stray Kids、ファンクラブ設立で日本での活動を本格化

田中久勝音楽&エンタメアナリスト
(写真:アフロ)

ワールドツアーを経て、初の日本単独公演にチケットの申し込みが殺到

9月27日、2PM、TWICE、GOT7等人気K-POPアーティストを擁する、JYPエンターテインメントのワールドクラスのルーキー・Stray Kidsの『UNVEIL TOUR'I am...' in JAPAN』をパシフィコ横浜で観た。東南アジア、オセアニア、アメリカ、ヨーロッパを周ってきたこのワールドツアーは、各国のファンを熱狂させ、初の日本単独公演となる今回のライヴには、チケットの申し込みが殺到。運よくプラチナチケットを手にしたファンのワクワク感とドキドキ感が、開演前から会場前に充満していた。そしてメンバーの登場と共に耳をつんざくような歓声が沸き起こり、「Hellevator」でライヴはスタート。

メンバーが作詞・曲、プロデュースを行い、世界観を確立

素晴らしいダンスと多彩な曲を次々と繰り出す。メンバーが作詞・作曲を手がけ、プロデュースも行っているということあって、その世界観は、すでに太い芯を感じさせてくれ、しっかりと確立されている。最先端のサウンドと、声が重なるとグルーヴの中にどこか憂いを感じさせてくる独特のボーカル、そしてヒートアップする超高速ラップ他、ラップの多様性も武器だ。サウンドはハードでも、ポップネスを湛えた楽曲が多く、一度聴くとクセになる。そして彼らのアイデンティティをきちんと捉えた、強い意志を感じる歌詞にも注目だ。そんな完全無欠とでもいいたくなる彼らのパフォーマンスだが、MCで見せる無邪気さ、人懐っこさ、そのキュートな部分とのギャップ、メリハリに誰もが引き込まれる。この日も自己紹介やトークを全て流暢な日本語で行い、ファンを喜ばせた。

「My Pace」や「MIROH」など、世界各国でも大きな盛り上げを見せたナンバーで、ファンとひとつになり、会場の温度がさらに上昇する。メンバーは最後に「これからも皆さんにたくさん会えるように頑張ります!」と語り、更に「すぐに会いに来ます」というメッセージを残して、ライヴは終了――そしてそのメッセージはすぐに現実のものとなった――。

ファンクラブが設立され、日本での活動が本格化。12月3日、国立代々木競技場第一体育館で行われるショウケースライヴに、1万人を無料招待

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それは、まず2019年11月5日に、ファン待望の公式ファンクラブ「Stray Kids OFFICIAL FANCLUB STAY JAPAN」および「Stray Kids STAY JAPAN MOBILE」のプレオープンが発表され、グランドオープンが12月3日と発表された。「日本デビューはいつになるのか」「ファンクラブはいつオープンするのか」と、ネットやSNS上では憶測が飛び交っていたがいよいよ、“スキズ”の日本での活動が本格化しそうだ。そして、グランドオープン当日の12月3日にはショウケースライヴ『Stray Kids Japan Showcase 2019 “Hi-STAY”』が、新装オープンとなった国立代々木競技場第一体育館で開催される。このショウケースライヴには「Stray Kids Japan Showcase 2019 “Hi-STAY”」に、ファンクラブ&モバイルにダブル入会したファン1万名を無料招待することも、併せて発表された。

2017年、韓国のエンターテインメントTVチャンネルMnetで放映されたサバイバル・リアリティ番組『Stray Kids』から選抜された彼ら。2018年3月にミニアルバム「I am NOT」で韓国デビューを果たし、様々な新人賞を獲得し、2019年には“新人賞10冠”を達成している。そして前述のワールドツアーも成功させ、Stray Kidsは世界中から注目を集めている。そしてこれまでのJYPエンターテインメント所属のアーティストがそうであったように、日本のファン、マーケットを非常に重要視している。スケールの大きな新しい才能が、日本でもスキズ旋風を巻き起こしてくれそうだ。

Stray Kidsオフィシャルファンクラブ

音楽&エンタメアナリスト

オリコン入社後、音楽業界誌編集、雑誌『ORICON STYLE』(オリスタ)、WEBサイト『ORICON STYLE』編集長を歴任し、音楽&エンタテインメントシーンの最前線に立つこと20余年。音楽業界、エンタメ業界の豊富な人脈を駆使して情報収集し、アーティスト、タレントの魅力や、シーンのヒット分析記事も多数執筆。現在は音楽&エンタメエディター/ライターとして多方面で執筆中。

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