秦 基博 「楽曲の可能性を改めて感じた」一夜限りのセッション “愛される歌声”の秘密を解き明かす

写真提供/BS-TBS

シンガー・ソングライター秦 基博が、“時を超えた、ここでしか聴くことの出来ないサウンド”がコンセプトの音楽番組『Sound Inn“S”』(BS-TBS)に登場(7月20日 18時30分~) 。幅広い層から支持される、“愛される歌声”を、トオミヨウ、斎藤ネコ、二人の音楽プロデューサーのアレンジ、一流ミュージシャンとのセッションで披露した。

「仰げば青空」の制作秘話を披露

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まず、3月に配信限定でリリースした最新シングル、初の卒業ソング「仰げば青空」を、同曲を秦と共同アレンジした、キーボーディストであり、音楽プロデューサー、アレンジャーとして数多くのアーティストを手がける、トオミヨウのリアレンジで披露。コーラス4人を加えたアコースティックなアレンジで、“さよならは言わない”というメッセージが印象的な歌詞、言葉を丁寧に、そして情感豊かに歌う。オリジナルとはまたひと味違う温度感を感じさせてくれる。

なぜアレンジまで手掛けるのか?「歪んでてもいいから、自分の音を作り出して、自分だけのサウンドを追求したい」(秦)

トオミヨウと秦 基博
トオミヨウと秦 基博

作詞・作曲の他に、アレンジも全て自身でプロデュースを行うことが多い秦。「仰げば青空」を制作したトオミのスタジオで、二人でその制作過程を振り返るシーンも貴重だ。どうやって名曲が生まれたのか。秦は自らがアレンジすることについて「歪んでてもいいから、自分の音を作り出して、自分だけのサウンドを追求したい」という、こだわりを教えてくれている。そんな秦の姿を見てトオミは「職人っぽい。とにかく自分のイメージに少しずつ近づけていくさまは、まるで陶芸家みたい」と語ってくれた。

「秦さんの歌は、“泣きそうな声”に聴こえる瞬間がある。そこに感情が揺さぶられる」(トオミ)

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トオミとはもう一曲、2ndシングル「鱗(うろこ)」(2007年)をセッション。「バンドでこの曲をやるのは久しぶり」と秦がいうように、「仰げば青空」と打って変わって、分厚いホーンセクションを加えたバンド編成で披露。オリジナルとはまた違う表情を見せる同曲を「聴く人によって<君>が何なのか、会いに行きたい対象が変わって聴こえるといいな」という思いを込め、歌い上げた。2曲をアレンジしたトオミは「秦さんのアコースティックギターがないと、成立しないアレンジでした。秦さんの歌は、どんな歌を歌っていても、“泣きそうな声”に聴こえる瞬間があって、実際は泣きそうになっていないと思いますが、聴いているとそういう感情が声の中に入っている気がして、感情が揺さぶられる」と、秦の“愛される歌声”の秘密を教えてくれた。

22人編成のストリングスと「朝が来る前に」を披露。「彩りが刺激的だった」(秦)

秦 基博と斎藤ネコ
秦 基博と斎藤ネコ

3曲目は人気曲「朝が来る前に」(2009年)を、斎藤ネコのアレンジで披露。22人編成のストリングス(1stバイオリン6、2ndバイオリン6、ヴィオラ4、チェロ4、コントラバス2)が紡ぐ、迫力と温かさを感じさせてくれるサウンドは、鳥肌ものだ。秦は「初めての編成。彩りが刺激的だった。その気持ちのまま歌えた」と、新鮮な気持ちで歌と向き合った。斎藤も「秦さんの気持ちがそのまま伝わると思う。すごい歌、美しい曲」と、秦の歌とこの曲を絶賛していた。秦の思いと斎藤の思いとが溶け合い、素晴らしいセッションになった。

曲作りをする上で大切にしていること

人の心に響く曲を作り、歌い続けている秦に、曲作りで一番大切にしていることを聞くと、「どういう曲を書こうか、書きたいのか、その初期衝動を最後まで大事にしたい。こうした方がうまくいくんじゃないか、ということよりは、最初の思いを初志貫徹して、こねくり回さない方がピュアなものができるし、その方が感動が伝わる」と、やはり“職人”らしいこだわりを教えてくれる。

秦とトオミヨウ、斎藤ネコ、そしてスーパーバンドが一夜限りのセッションを繰り広げる『Sound Inn “S”』は、BS-TBSで、7月20日18時30分からオンエアされる。

BS-TBS『Sound Inn “S”』オフィシャルサイト