リトグリが音楽P3人と"セッション" 「新しい自分達を発見できた」場所とは!?

リトグリ×本間昭光、島田昌典、冨田恵一、その化学反応が生み出すもの

Littele Glee Monster(以下リトグリ)といえば、人気、実力共を兼ね備えた唯一無二の女性5人組ボーカルグループとして、昨年は初の日本武道館公演を成功させ、さらに年末には『NHK紅白歌合戦』に初出場し、その抜群のハーモニーと“歌の力”を見せつけた。今年も2月と3月に横浜アリーナ、大阪城ホールでのライヴを控えており、その勢いは増すばかりだ。

そんなリトグリが、本間昭光、島田昌典、冨田恵一という、音楽シーンを代表する3人の音楽プロデユーサー/アレンジャーと、“ガチンコ勝負”。素晴らしい歌が生まれた―――。

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その舞台となったのが、BS-TBSで放送されている音楽番組『Sound Inn “S”』だ。“時を超えた、ここでしか聴くことのできないサウンド”をテーマに、最高のアーティストとアレンジャー、ミュージシャンが極上の音楽を作り上げる、“今、最も純粋な”音楽番組だ。1月20日に放送される(23時~23時30分)同番組では、先述のアレンジャー陣と凄腕ミュージシャンが揃うバンドが作り出す音をバックに、リトグリの5人が圧巻の歌を聴かせてくれている。

「1+1+1+1+1が5ではなく、何十倍にもなったハーモニー」(島田)

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まずは、アース、ウインド&ファイア「September」のカバー。原曲をリスペクトしながらもコーラスでグルーヴを作り、バンドが繰り出すグルーヴと相まって、見事なカバーになった。アレンジを手がけた島田が、リトグリの歌声を「ハーモニーが1+1+1+1+1が5ではなく何十倍にもなる」と評価しているように、誰もが知っている曲だからこそ、ハードルが高くなる名曲を、見事に表現している。「一曲の中でパートがどんどん入れ替わるのが私達の特徴」とメンバーが言うように、曲により彩りを与え、豊潤な世界観を作り出してくれた。この日のリズム隊はドラムFUYU、ベース大神田智彦という、ブラックミュージックへの造詣が深い“グルーヴメーカー”が支え、思わず体が動いてしまう、極上のグルーヴを作り出し、ミュージシャンへのこだわりもこの番組ならではだ。「ここまでのバンドメンバーが揃う現場はなかなかない。アレンジャー冥利に尽きます」(島田)。

「"歌えるコーラスグループ"は、日本にはなかなかいない」(冨田)

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冨田恵一は、疾走感あふれる応援歌であり、彼女達の代表曲のひとつ「だから、ひとりじゃない」をアレンジ。リトグリについて冨田は「“歌えるコーラスグループ”はなかなかいない。普通の事に聞こえるかもしれないけど、これは最高のほめ言葉で、コーラスはできてもここまで歌えるグループはいない」と大絶賛。そしてこの曲については「疾走感がある曲だけど、メロディだけを抽出してみると切ないメロディで、それが相まってみんなを勇気づける曲になっている」と分析し、切なさと疾走感、両方を感じさせてくれる、大胆なアレンジを作り上げた。メンバーも「原曲のアレンジと全然違って、リズムも変っているので歌っていて楽しい」「好き!」と興奮気味だった。

「"ちゃんと"ハモるのは本当に難しいが、5人はそれができているだけではなく、きちんと自分達のものにしている」(本間)

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リトグリが初めて全員で作詞した、本人達にとっても大切な曲「明日へ」を手がけるのは本間昭光。「ハーモニーの素晴らしさは言わずもがなだが、今回はより一人ひとりの声が際立つようなサウンドにした」と、それぞれの声の素晴らしさ、歌の表現力があってのハーモニーの素晴らしさであるという事を、まるで紐いているような大胆なアレンジ。メンバーも「新曲を歌っているみたいでした」と感激した様子だった。この曲ではリトグリのライヴでバンマスを務める、本間将人がサックスで参加していた。「そういういつもとは違う組み合わせを楽しめるのが面白い。違うところで違う譜面で演奏するだけで、いつもと違うものができあがる。それがアレンジの醍醐味」(本間昭光)と語ってくれた。そしてリトグリには「“ちゃんと”ハモるというのは本当に難しい。でも彼女達はそれができている上に、自分達のものにしている。このままスクスクと育っていって欲しい」とエールを贈った。

「アーティストも、スタッフも新しい発見があるはず」(本間)

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リトグリのメンバーが「自分達が知らない自分達を見つける事ができて、本当に勉強になったし、楽しかった」と言うように、この『Sound Inn S”』という番組はアーティストにとってもアレンジャーにとっても、そしてミュージシャンにとっても刺激になる時間だ。本間は「一回限りというのが大きなテーマがあり、そこが聴きどころ。そしてアーティストの良さを最大限に引き出す事が、アレンジャーチームのテーマです。制限、制約がほぼないので自由に料理できる。それによって、アーティスト自身もこういう解釈があるんだという発見があるし、こういう生バンドの演奏の中でやると、こんなにも気持ちがいいんだと感じてもらえると思う。その新しい音楽の発見は、スタッフにとっても新鮮だと思うし、観て下さっている視聴者の方も、こういう一面があったんだと思えるような、ちょっとした化学変化を起こすことができれば」と、この番組の魅力を語ってくれた。

「これだけのバンドメンバーが常に揃うというのは、他の音楽番組では考えられない」(冨田)

「この現場はレコーディングのようであり、ライヴでもある」(島田)

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3人のアレンジャーが同時に一組のアーティストをプロデュースするというのが、醍醐味だ。「アレンジャー同士が同じ現場にいる事もなかなかないので、楽しいですね」と島田が語っているように、滅多にない場、瞬間を全員が楽しんでいる。そして「曲の特性にあったミュージシャンに来てもらうという事は、言ってみればレコーディングと同じ」(本間)と言い、スタジオのセットも、架空のレコーディングスタジオをイメージしているという。また他の音楽の番組と大きく違うところは、「秒数の制約がなくて、ほぼフルバージョンでできるのが楽しい」(本間)と教えてくれた。「「日本レコード大賞」とか音楽特番の時に、大きな編成のバンドで演奏するのはわかりますが、この番組は常にこのクオリティというのがすごい。打ち込みベースのダンスミュージックのような曲も、基本的には生演奏でやらなければいけないので、でもそのままトレースするだけだとつまらないので、そこをアイディアで勝負する」(冨田)、「逆にいうと、アレンジャーも試されているのかもしれませんね(笑)。レコーディングでもあり、ライヴでもありという感じで、この番組は一期一会的な部分が強くて、同じ曲のテイクでも、色合とか聴こえ方が全然違うんですよね」(島田)と、まさにアレンジャーとアーティスト、そしてアレンジャー同士のいい意味でのぶつかり合いが化学反応を起こし、グッドミュージックを生み出している。

「アーティストの新たな魅力を引き出す事ができれば嬉しい」(服部P)

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同番組のプロデューサー服部英司氏は「原曲があって、それを我々のオリジナルのアレンジで作るので、原曲のアレンジではやっていない、できていない事をやろうというのがテーマです。それでアーティストに気に入ってもらえて、その後この番組で共演したアレンジャーさんとレコーディングしたとか、ここでのアレンジをライヴでやったという話を聞くと、番組冥利に尽きます」と音作りへのこだわりの先にある、“出会い”を楽しんでいる。ひいてはそれが、ヒット曲が生まれるきっかけにつながり、アーティストが見せる新しい面がさらにファンを増やす事につながり、音楽業界全体の底上げになって欲しい、という希望が込められている。「日本の音楽シーンのレベルアップに、少しでもつながって欲しいといつも思っています。音楽業界がもっともっと元気になって欲しいし、特にテレビというメディアは、勢いがあるものを取り上げたい性質が強い。もちろん埋もれているものを掘り出すという作業は、メディアの重要なミッションですが、微力ながら業界全体がさらに刺激的で、ダイナミズムがあるものになるお手伝いができるといいなと思っています。人と人とがつながる事で、何かが生まれると嬉しいです」と語っている。

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『Sound Inn "S"』は、音楽好きにはたまらない番組だが、さらに音楽が好きになるコンテンツでもある。そのアーティストが、一層輝きを放ち、また、新しい一面を見い出し“覚醒”する瞬間に立ち合えるかもしれない。

『Sound Inn "S"』オフィシャルサイト