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GReeeeNの”妹分”、whiteeeenのmeri、電撃卒業 3周年へ向け、新しい「声」を募集

田中久勝音楽&エンタメアナリスト
「一緒に過ごしてきた日々は、本当に本当に幸せでした」(meri)

最年少メンバーmeriが、10月31日をもって卒業すると発表

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その透明感のある4人の声から生まれるピュアな歌が、10代、20代から圧倒的支持を得ている4人組女性ボーカルユニット・whiteeeenの最年少メンバーmeriが、グループを卒業すると、公式サイトで発表した。同時に新メンバーを募集するためのオーディションを開催する事も発表された。meriは「whiteeeenを応援してくださっている皆様へ」と題して、ファンとメンバーへのメッセージを綴り、10月一杯で脱退する事を伝えている。「幼い頃から持ち続けてきた夢を叶える事を目指し、これからは学業に専念する為に卒業を決めました。私は一つの事に集中すると、他の事に集中できなくなってしまう不器用な性格で、whiteeeenと学生生活を両立する事が出来ない自分に納得行かず、自分の実力の無さに何度も自分が嫌になりました」と苦渋の決断に至った経緯を語っている。不器用な性格かもしれないが、どこまでも真っ直ぐで真面目な性格だという事が伝わってくる。

歌唱力だけではなく、無垢で透明感を感じさせてくれる「声」で選ばれたwhiteeeen

whiteeeenは2015年3月14日公開の映画『ストロボ・エッジ』の主題歌で、GReeeeNの代表曲のひとつ「愛唄」のカバー、「愛唄~since 2007~」を歌うシンガーのオーディションをきっかけに誕生した。LINE上で歌声のみが試聴できるようにし、一般投票の結果も参考にし、42万人を超えるエントリーの中から「声」のみで選ばれた4人だ。ファイナリストは11人、そこから選ばれたのがmeri、kana、hima、noaの4人で、ユニット名が表しているように当時全員10代だった。meriは中学3年生だった。オーディションを審査したGReeeeNのメンバーとプロデューサーJINが最も大切にしたものは、歌唱力だけではなく「声」、無垢で透明感、純粋さが伝わってくる「声」だった。

顔を見せない、ベールに包まれた4人。「声」だけで様々な事を想像させ、青春恋愛映画、CMとの相性は抜群

「愛唄~since 2007~」(2015年)
「愛唄~since 2007~」(2015年)
「キセキ~未来へ~」(2016年)
「キセキ~未来へ~」(2016年)

そして2015年3月11日に「愛唄~since2007~」でデビューし、各配信チャートを制覇。続く2ndシングル「ポケット」は、GReeeeNが書き下ろし、アニメ大作『シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島』 の主題歌に起用された。2016年3月には待望の1stミニアルバム『声』をリリース。同年8月に公開された映画『青空エール』の主題歌に、「キセキ~未来へ~」が起用され、さらに注目を集める存在になった。また『声』のジャケットには、ベールに包まれていた彼女達の、後ろ姿を捉えた写真が使用され話題となった。12月には 待望の1stフルアルバム『ゼロ恋』をリリース。『声』から新アレンジされた「ハンブンコ」「恋のテンキヨホウ」「あの頃~ジンジンバオチュオニー」や、メンバーが初めて作詞を手がけたウィンターソング「ハートの魔法」※などが収録されている。そして今年5月には、広瀬すずと中川大志が出演した<資生堂SEA BREEZE>のCMソングになった「テトテ with GReeeeN」をリリースし、その注目度は増すばかりだ。

「テトテ with GReeeeN」(2017年)
「テトテ with GReeeeN」(2017年)

4人はデビュー以来顔を見せていない、ベールに包まれた存在で、声だけで様々な事を想像させてくれる。声と美しいメロディが、聴き手の心に真っ直ぐ届く。だから『ストロボ・エッジ』『青空エール』など、青春恋愛映画とwhiteeeenの組み合わせは、ヒットの方程式でもあった。CMもしかりだ。透明感ある声は映像と相まって、登場人物に深く感情移入できる。

メンバー、スタッフから強く留意されるも、meriの「学業に専念したい」という固い決意は変わらず

今回のmeriの卒業についてはメンバー、スタッフから強く慰留されたが、その決意は固かった。「メンバーや事務所の方々はどうにか一緒にwhiteeeenを続けていく道をずっと考えてくださいました。それでも私は夢を叶えるために今学業に専念したいという固い意思を伝え、たくさん話し合い、最終的にメンバーからは「meriが決めた道だから応援する」と背中を押してくれました」と葛藤しながらも、meriは自分の夢を追いかける事を選択した。「メンバーをはじめ、GReeeeNさん、JINさん、事務所の方々、そして応援してくださっているファンの皆様と、たくさんの方々に支えていただき、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。みんなの中心となって引っ張ってくれたnoa、落ち着いた性格でいつも癒してくれるhima、そして、本当のお姉ちゃんの様にいつも私を気にかけてくれていたkana。3人が居たから頑張れる事ばかりでした。本当にありがとう。ずっと応援してくださっていた皆様、今まで本当にありがとうございました」と、ファンとメンバー、そしてスタッフへの感謝してもし切れない気持ちを綴っている。

”次”へ向け、メンバーも歩き始める。「新メンバーオーディションはとてもプラスになると思う」

メンバーからもメッセージが届いていてkanaは「meriが中学3年生からwhiteeeenとして約3年間活動してきた中で彼女なりに考えて辿り着いた決断だと思います。だからこそ、私はmeriの夢を応援したいと思います。もう私達3人は今、前を向いています。もっともっと駆け上がります。その為にも、新メンバーオーディションをすることはとてもプラスになると思っています」(中略)と語っているように、悲しみの中、揺れる気持ちと向き合い、歌を待ってくれているファンのためにも、ここで止まるわけにはいかないと、オーディションで新しいメンバーを募り、次へ歩き始めると決意した。

himaは「meriの夢を心から応援したい、頑張ってほしいとみんなが同じ気持ちになりました。今後、私たちwhiteeeenはまた一からスタート地点に立ち、みなさまに素敵な音楽を届けられるようにメンバーみんなで力を合わせて精進してまいります。そして今後whiteeeenの一員として私たちと一緒に歩んでくださる方をオーディションで募集することになりました。純粋に歌うことが好きな方、私たちと同じ想いで前に進んでいってくれる方にメンバーになっていただけたら私たちもとても嬉しいです!」(中略)と、純粋に歌う事が好き、そして伝えたいという、自分達と同じ志を持つ新しいメンバーとの出会いを、楽しみにしている。

noaは「みなさんの中にはmeriのファンの方も、meriがいるwhiteeeenが好きだという方もいらっしゃると思います。ですが皆さんも、meriの幸せを考えて、これからも応援してあげてくれると嬉しいです。これからはオーディションも始まります。新しい一歩を踏み出す素晴らしい機会に感謝しつつ、これからも頑張っていきたいと思います」(中略)と、meriとその未来にエールを贈りつつ、これからのwhiteeeenに大きな希望を感じている。いや、感じようとしている。

3周年に向け、第2期whiteeeenがスタート

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10月31日にはオーディション特設サイトも開設され、前回と同様にLINE上に、アカペラで「愛唄~since2007~」を1コーラス歌った動画を投稿し、エントリーする方法だ。12月初旬にファイナリストが選ばれ、12月下旬に新メンバーが決まるというスケジュールになっている。

今後、新しいキャラクターの声が加わり、新たなwhiteeeenの歌が生まれる。その歌はこれまでと全く違う肌触りになるのか、それとも変わらない空気感で包んでくれるのか。どちらにしても3周年に向けて、第2期whiteeeenが起こす化学反応が楽しみだ。時間は止まってくれない。悲しみを次へ向かうための希望に切り替え、meriとwhiteeeen、それぞれが次のステージに向け、歩き始めた。

※「ハートの魔法」のハートの正式表記は、ハートマーク

whiteeeenオフィシャルサイト

☆meriコメント

whiteeeenを応援してくださっている皆様へ

私meriは、10月31日をもちましてwhiteeeenを卒業する事になりました。

突然の発表となってしまい、本当に申し訳ございません。

幼い頃から持ち続けてきた夢を叶える事を目指し、これからは学業に専念する為に卒業を決めました。

私は一つの事に集中すると、他の事がおろそかになってしまう不器用な性格で、

whiteeeenと学生生活を両立することがなかなか出来ない事に納得が行かず、無力さに何度も自分が嫌になりました。

今後についてたくさん悩み、私のわがままではありますが、想いを打ち明けました。

メンバーや事務所の方々はどうにか一緒にwhiteeeenを続けていく道をずっと考えてくださいました。

それでも今学業に専念したいという想いを伝え、たくさん話し合い

最終的にメンバーから「meriが決めた道だから応援する」と背中を押してくれました。

メンバーはじめ、プロデューサーのJINさん、GReeeeNさん、事務所の方々、

そして応援してくださっているファンの皆様と、たくさんの方々に支えていただき、

ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。

皆様と一緒に過ごしてきた日々は、本当に本当に幸せでした。

みんなの中心となって引っ張ってくれたnoa、

落ち着いた性格でいつも癒してくれるhima、

そして、本当のお姉ちゃんの様にいつも私を気にかけてくれていたkana。

3人が居たから頑張れる事ばかりでした。本当にありがとう。

ずっと応援してくださっていた皆様、今まで本当にありがとうございました。

これからはいちファンとしてwhiteeeenの事を1番に応援していきます。

そして皆様、これからも変らずwhiteeeenの応援をどうかよろしくお願い致します。

meri

☆kanaコメント

いつもwhiteeeenを応援していただき、本当にありがとうございます。

いきなりの出来事で驚いている方もいらっしゃるかと思います。

私も、meriからこの話を受けた時はすごく驚いたと同時に

胸が苦しくて、辛かったのが正直な気持ちです。

meriが中学3年生からwhiteeeenとして約3年間活動してきたの中で

彼女なりに考えて辿り着いた決断だと思います。

本当にmeriのことが大好きで大好きで、

私達にとって大切な存在だったからこそ、こんなにも胸が苦しくなるんだと思いました。

私なりに受け入れるのに時間がかかりましたが、meriの夢を今は応援したいと思います。

私達3人は今、前を向いています。

もっともっと駆け上がります。

その為にも、新メンバーオーディションをすることはとてもプラスになると思っています。

どんな方がwhiteeeenのメンバーになるのか、今から会えるのがすっごく楽しみです!

歌を歌うことが心から大好きな人が入ってほしいです。

そしてwhiteeeenとして一緒に歩んでいけるように、自分としても1からリスタートする思いです。

いつも私達whiteeeenを応援してくれる方の為にも、meriにの為にも前へ進んでいきます。

今後も、meriと私達whiteeeenの応援よろしくお願いします!

kana

☆himaコメント

meriの素直な気持ちを聞いたとき、もちろん寂しさもありましたが、

meriの夢を心から応援したい、頑張ってほしいとみんなが同じ気持ちになりました。

meriと過ごした時間を胸に、私たちも大きな目標に向かって、全力で進んでいきたいと思っています。

meriはみんなをいつも笑顔にしてくれて、本当に太陽のような存在でした。

楽しい時間を本当にありがとう。

そして、いつも応援してくださっているみなさまへ

突然の発表となり、ご心配をおかけしてしまい本当に申し訳ありません。

今後、私たちwhiteeeenはまた一からスタート地点に立ち、

みなさまに素敵な音楽を届けられるようにメンバーみんなで力を合わせて精進してまいりますので、

これからもどうぞwhiteeeenを応援してくださると嬉しいです。

そして今後whiteeeenの一員として私たちと一緒に歩んでくださる方を

オーディションで募集することになりました。

純粋に歌うことが好きな方、私たちと同じ想いで前に進んでいってくれる方に

メンバーになっていただけたら私たちもとても嬉しいです!

一緒に音楽を届けてくださる方が決まるのを心から楽しみにしています。

hima

☆noaコメント

whiteeeenを応援してくださっている皆様へ

いつも私達whiteeeenを応援してくださりありがとうございます。

今回、meriがwhiteeeenを卒業するということについて、

メンバーやスタッフさんとたくさん話をしました。

自分の無力さを悔やんだり、このことしか考えられない時もありました。

何より、meriが決めた未来の中に、whiteeeenがいなかったこと、それが本当に悲しかったです。

ですが、今はmeriの分まで頑張れるように、努力しようと思えるようになりました。

みなさんの中にはmeriのファンの方も、meriがいるwhiteeeenが好きだという方もいらっしゃると思います。

ですが皆さんも、meriの今後を応援していただけると嬉しいです。

私たちに笑顔をくれた彼女は、これからもみんなを笑顔にできる人であり、とても大事な仲間です。

これからも幸せいっぱいの人生を送れることを心から願っています。

これからはオーディションも始まります。

新しい一歩を踏み出す素晴らしい機会に感謝しつつ、

これからも頑張っていきたいと思います。

また新しい出会いを期待して!!

noa

音楽&エンタメアナリスト

オリコン入社後、音楽業界誌編集、雑誌『ORICON STYLE』(オリスタ)、WEBサイト『ORICON STYLE』編集長を歴任し、音楽&エンタテインメントシーンの最前線に立つこと20余年。音楽業界、エンタメ業界の豊富な人脈を駆使して情報収集し、アーティスト、タレントの魅力や、シーンのヒット分析記事も多数執筆。現在は音楽&エンタメエディター/ライターとして多方面で執筆中。

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