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2022年最初の『座王』にM-1歴代王者・霜降り明星、準優勝・オズワルドら参戦、ベストバウトは?

田辺ユウキ芸能ライター
(写真:アフロ)

2022年最初の『座王』は笑い飯・西田

バラエティ番組『千原ジュニアの座王』(カンテレ)の新春SPが1月2日に放送され、笑い飯・西田幸治が優勝を飾った。

千原ジュニア(千原兄弟)がMCを担当し、2017年10月よりスタートした『座王』。出演芸人たちがイス取りゲームをおこない、座れなかった芸人がイスに書かれたお題と相手を見てネタバトルを仕掛ける番組だ。

今回の特番では、『M-1』『R-1』『THE W』『キングオブコント』の優勝経験者を含む総勢20名が参加。特別に審査員長をつとめた松本人志(ダウンタウン)のジャッジのもと、2022年最初の「座王」を争った。

ベストバウトはアルピー・平子と霜降り・粗品

さまざまな芸歴と芸風が入り乱れ、「笑いの総合格闘技」と称される同番組。今回の特番でベストバウトだったのは、「メンチ対決」で激突したアルコ&ピース・平子祐希と霜降り明星・粗品の一戦だ。

同対決は、松本にメンチを切りながら一言物申すというもの。まず先行の平子が「女性大喜利ラーって何?」と、番組中に松本が発した女性大喜利プレイヤーの聞き慣れない肩書きについて詰め寄った。

後攻・粗品も、吉住VS.島田珠代の大喜利バトル時、松本が事前に解答になり得るコメントをしたことを鋭くツッコんだ。両者から痛いところを突かれた松本は、「どっちもおもしろいけど、傷つく」と愚痴りながら1本目をドロー判定。

2本目も平子は「呼ばれたことないけど、『ダウンタウンDX』に俺を呼んだら食われると思ってる?」と挑発。ラランド・サーヤも思わず「すごい」と漏らすほどの回答だった。

粗品も負けじと、松本の偉大さを皮肉り、「別に緊張してへんで、みんな」と言い放った。勝者は平子。お題含めて今大会で一番噛み合った対戦カードとなった。

オズワルド・伊藤は『座王』でも2本目をミスる

『座王』での優勝回数52回を誇る笑い飯・西田幸治とオズワルド・伊藤俊介のバトルも素晴らしかった。

お題は「キス」。マネキンにキスをした後でおもしろいことを言うというものだ。西田が「本気で言ってるんですか、目の前でやるんですか」と周りを伺いながらマネキンに口づけし、「志乃さん、中尾彬さん、あんたら狂ってるよ」と大御所夫妻の“プレイ”に巻き込まれた設定で攻めれば、伊藤は濃厚で激しいキスのあと「チェンジで」の一言で返す。大爆笑の松本は「無理」と判定できず、同対決は1本目ドロー。

2本目では、マネキンをデヴィ夫人に見立ててキスをした西田が、「髭を舐めて欲しい」と奇妙な性癖を吐露した伊藤を撃破。伊藤は、『M-1グランプリ2021』でもファーストラウンドで1位通過しながら最終的に準優勝に終わったことから、「結局、2本目は毎回ミスる」と肩を落とした。

ベストバウトは「平子VS.粗品」「西田VS.伊藤」の2本。だが、ほかにも西田VS.アインシュタイン・稲田直樹、ぼる塾・田辺智加VS.オズワルド・畠中悠、くっきーVS.ずん・飯尾和樹など名勝負が続出した。

ロングコートダディ・堂前、ピン芸人・R藤本の才能爆発

個人としては、『M-1グランプリ2021』4位のロングコートダディ・堂前透、ベジータのモノマネで知られるR藤本の活躍が目立った。

堂前は、「楽屋対決」で笑福亭鶴瓶の楽屋へ挨拶に行く設定を作り、「本番前に自分の眼鏡が壊れて借りた」という内容で松本、千原ジュニアをうならせた。

R藤本はベジータには不釣り合いなシチュエーションで笑わせたほか、西田との決勝戦では、『M-1グランプリ2021』敗者復活をネタにし、ハライチが勝ち上がった際に経路が分からずウロウロしたことをイジった。「あわや優勝か」という場面が見られた。

『座王』ではトップランクに位置している強豪のふたりだが、今回の特番ではその才能をあらためて感じさせた。

ほど良いガチ感がおもしろい『座王』。この全国放送をきっかけに、さらに注目を集めるお笑い番組になるだろう。

芸能ライター

大阪を拠点に芸能ライターとして活動。お笑い、テレビ、映像、音楽、アイドル、書籍などについて独自視点で取材&考察の記事を書いています。主な執筆メディアは、Yahoo!ニュース、Lmaga.jp、Real Sound、Surfvote、SPICE、ぴあ関西版、サイゾー、gooランキング、文春オンライン、週刊新潮、週刊女性PRIME、ほか。ご依頼は yuuking_3@yahoo.co.jp

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