なにわ男子の快進撃が止まらない。2021年11月12日『初心LOVE(うぶらぶ)』でCDデビューを無事に果たしてからも、テレビ番組に引っ張りだこになっている。

出演番組をチェックしていると、なにわ男子の大きな魅力に気づく。それは、ひとつとして同じような表情、リアクションを見せていない点だ。その多彩さからは、今後のテレビ界を席巻する気配が漂う。

今回は、筆者が2017年におこなった、メンバーの西畑大吾へのインタビューのコメントもまじえながら、同グループが各番組で見せている多彩さについて触れていきたい。

黒柳徹子が絶賛、なにわ男子の受け答えのうまさ

最近の出演番組で特に注目を集めたのは、11月24日放送『徹子の部屋』(テレビ朝日系)ではないだろうか。

「イマドキ男子」をテーマに、各メンバーの得意料理のことや大西流星のメイク術の話題で盛り上がり、黒柳徹子から「(会話をしている際に)パッと返事が出てくる。これから芸能界でやっていくといろんな話をされると思うけど、今日くらい話せると大丈夫だと思います」と受け答えのうまさを絶賛された。

大橋和也は「取材を受ける機会が増えてきたのですが、同じ質問が続いたときは答えが同じになってしまう。どう答えたら良いのか」と尋ね、黒柳徹子から「あなたにとっては同じ答えでも、(インタビュアーは)初めて聞く答えだから。同じことを繰り返しているように思っていても、自分のなかで答えが磨かれていく。そこから派生して違うことも言えるようになる。はじめのうちは無理して違うことを言おうとしなくても良い」とアドバイスを受けた。全員、真剣な表情で黒柳徹子の話に聞き入る場面がとても印象的だった。

『徹子の部屋』でのなにわ男子からは、いつもとは違った緊張の面持ち、大先輩に対する敬意、そして礼儀正しさを感じとることができた。

「関西系ジャニーズ」らしい愛嬌と親近感

11月26日放送『沸騰ワード10』(日本テレビ系)では大橋和也が、キックボクシングの全国大会で3連覇を果たしたという女子中学生・山里真桜選手を訪問。ロケでは芸人ばりに体を張る“リアクション芸”を披露した。

山里真桜選手の強烈なキックを浴びてロープに吹っ飛び、「上からボーンとトラックが飛んできたみたいな衝撃」とびっくり顔。また、サンドバックに足を引っ掛けておこなう独特の腹筋にもチャレンジ。ところが見せ場なくサンドバックからずり落ちてしまう。重りを口にくわえて首を鍛えるトレーニングでは、アイドルらしからぬ踏ん張り顔をさらけだした。

ジャニーズのアイドルは一般的に「何をやっても様になる」という印象だが、そうではないところに「関西系ジャニーズ」らしい愛嬌と親近感をいだかせる。

リアクションといえば、11月27日放送『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)だ。着替えている途中に、ネズミのラジコンが侵入してきて“爆発”するドッキリがメンバーに仕掛けられた。

藤原丈一郎、西畑大吾、大橋和也の年上組は「いやぁ!」「何もうっ!」と体を縮めて悲鳴をあげた。一方の年下組の大西流星、道枝駿佑、長尾謙杜、高橋恭平は「わあああ」と大絶叫。ドッキリだと告げられたとき、長尾謙杜は懐疑心のあまり「このあと『MUSIC FAIR』(フジテレビ系)の歌収録があるけど、それはホンマ(本当)ですよね?」とコメントした。

ちなみに年上組、年下組ともにドッキリ番組へ出演できたことを大喜び。ドッキリはテレビの定番。芸能界の仲間入りができた、という実感があったのではないだろうか。7人のピュアな反応が微笑ましかった。

『アプデ』では山田涼介の名言を答えられず…

そのほか、11月20日放送『ジョブチューン〜アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』(TBS系)では飲食に携わる人たちの熱い気持ちに西畑大吾が思わず涙。

11月27日放送のレギュラー番組『まだアプデしてないの?』(テレビ朝日系)では、山田涼介(Hey!Say!JUMP)の名言「1パーセントの可能性を100パーセント信じる」を7人全員で答える際、藤原丈一郎と大橋和也が口ごもり、それを指摘された藤原が「いや、何パーセントかは日によるんじゃないか」と言い訳をして爆笑を集めた。

11月28日放送『アンタッチャブルのおバカワいい映像バトル』(フジテレビ系)では、大西流星が生後2か月のサモエド犬を抱きかかえて「モフモフやぁ」とメロメロに。合間には、お笑いコンビ・レギュラーのネタをモチーフにしたであろう気絶ポーズまで披露するなど、サービスカットが満載だった。

西畑大吾「安心感は一瞬、絶対手は抜けない」

CDデビューから約3週間。泣いて、笑って、驚いて、ボケて…と、なにわ男子はとにかく”大忙し”だ。彼らのことを知らなかった人も、各番組を通して気になってきたのではないだろうか。

ちなみに筆者は、映画『ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜』(2017年)公開時期、同作出演の西畑大吾にインタビューをおこなったことがある。彼はそのとき、こんなコメントをくれた。

「ジャニーズWESTさんが劇場から抜けて、僕らにとって初めて上の世代がいない公演を2年前にやったとき“自分たちの今の力で、1か月間、ちゃんと劇場にお客さんを埋めることができるのか”と不安がありました。ジャニーズJr.にお金を払って観に来ていただいて、満足してもらえるステージをどうやったら作り上げられるのか、初日が来るまで葛藤だらけ。そして幕が開いたのですが、目の前に広がったのが、満席のお客さんの光景。ホッとしたことを、今でもはっきり覚えています。でも、安心感は一瞬で、“これだけのお客さんに来ていただいたからには、絶対手は抜けないぞ”と気が引き締まりました。やはり、前の公演を常に超えていきたいですし」(雑誌『ぴあ Movie Special 2017 Autumn』)

ここ数日のなにわ男子の出演番組を観ていると、どんなことでも常に全力で挑んでいることが伝わってくる。それは西畑大吾が語ったような、「安心感は一瞬、絶対手は抜けない」という精神がグループに浸透しているからではないだろうか。今後7人はどのような形で私たちを楽しませてくれるのか、期待は膨らむばかりだ。