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ドーミーインで人気の夜鳴きそば【知られざるトッピングのビュッフェ】とは!?

瀧澤信秋ホテル評論家
夜鳴きそばのトッピングビュッフェ!?(筆者撮影)

ビジネスホテルのドーミーイン人気がますます高まっているようで、ネット上でも様々な記事を見かけるようになりました。人気の要因は提供するサービスと質といえます。

その奥深さに「もはやシティホテル」といった感想(コメント)を先日見ましたが、ここで再確認すると、ドーミーイン自ら標榜しているとおりやはりビジネスホテルです。シティホテルとビジネスホテルは提供するサービスの幅でカテゴライズされますので、ドーミーインのサービスについて考察する際にはこの確認は肝要です。

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ドーミーインの人気サービス

さて、ドーミーインについて確認したところで、その人気サービスを紐解くと

●大浴場(サウナ)

●朝食

●夜鳴きそば

という3つの要素があります。

湯上がりに嬉しいアイスキャンディー(筆者撮影)
湯上がりに嬉しいアイスキャンディー(筆者撮影)

コインランドリーやアイスキャンディー・乳酸菌飲料、コミックなど多様な無料サービス(結局宿泊料金に転嫁されているから実際は無料ではないという話はさておき)もありますが、概ね上記3つが代表格と言えるでしょう。3つのうち朝食は別途有料で、朝食を無料提供するビジネスホテルチェーンもある中で、ここまできたら無料にすればいいという話にもなりそうです。

一方で(筆者の表現で恐縮ですが)付加価値型ビジネスホテルにとって、朝食はビジネスホテルとしての格をあらわす、さらにいえば激増するビジネスホテル競合を勝ち抜くためのひとつのコンテンツともいえ、極めること=当然の対価を設定することは泊食分離のビジネスとして至極当然といえます。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

ドーミーインの大浴場(サウナ)については、近年のサウナブームで改めてフォーカスされていますが、そもそもドーミーインの浴場(サウナ)は、2棟目であるドーミーイン千葉City Soga(旧ドーミーイン蘇我)の時点から設置をすすめてきたホテルサウナのパイオニア的存在。

後進のビジネスホテルでサウナ設置を見かけるようになりましたが、少なからずドーミーインを意識しているというのは間違いないでしょう。とはいえそこはパイオニア、担当するサウナー社員の“熱量”が素晴らしく、新たな店舗へ出向けば常に進化と発見があるのもまたドーミーサウナの凄みです。

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ラビスタの夜鳴きそばで新たな発見

ドーミーインの夜鳴きそば(筆者撮影)
ドーミーインの夜鳴きそば(筆者撮影)

夜鳴きそばについてもこれまで各種メディアから情報発信してきましたが、進化という点では“夜食ラーメン”というある種決まった形式ゆえ、サウナや朝食に比べると進化させることが出来るポイントは少なそうです。

否、そこは人気コンテンツ。ドーミーイン=夜鳴きそばという視点から少し離れ、共立メンテナンス=夜鳴きそばと広げてみると意外や意外・・・共立リゾートのブランドである“ラビスタ”へ出向けば、トマト味のような亜流(しかもチーズやタバスコもきちんと置いてある)に出合ったりと“攻めている”印象が強いです。

共立リゾートで見かけた夜鳴きそばトマト味バージョン(筆者撮影)
共立リゾートで見かけた夜鳴きそばトマト味バージョン(筆者撮影)

(筆者撮影)
(筆者撮影)

そもそもドーミーインで人気の夜鳴きそばをリゾート施設でも提供することに会社としての一貫性を感じます。他方、ラビスタってドーミーインと同じ会社だったんだ、というようなブランド認知に資するのかもしれません。

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ラビスタ東京ベイで見たトッピングビュッフェ!?

ラビスタ東京ベイ(筆者撮影)
ラビスタ東京ベイ(筆者撮影)

とはいえ、ドーミーインでもトッピングされた状態で提供される夜鳴きそばですが・・・「ラビスタ東京ベイ」の夜鳴きそばが凄かった。客室数・規模という点でもドーミーインと比較すると規模感は違いますし、提供される会場自体がそもそも広々した空間ですが、夜鳴きそばの時間に出向いてみるとそこに広がっていたのは・・・どデカいどんぶりにてんこもりされたトッピングの山そして山!

ラビスタ東京ベイ(筆者撮影)
ラビスタ東京ベイ(筆者撮影)

ドーミーインの夜鳴きそばでは、通常トッピングされた完成品が手渡されますが(メンマ多めなどリクエストはできます)、こちらではトッピングされていない状態のいわば“素ラーメン”が手渡され、ゲスト自らトッピングコーナーで盛り付けていくのです。

ラビスタ東京ベイ(筆者撮影)
ラビスタ東京ベイ(筆者撮影)

中でも他に類を見ない具材が「ねぎチャーシュー」。これはパンチがあります。もちろん“メンマ”や“のり”さらに“ねり梅”も嬉しいラインナップ(トッピングは変更となる場合あり)。しかも盛り放題。

ラビスタ東京ベイ(筆者撮影)
ラビスタ東京ベイ(筆者撮影)

圧巻の光景についついトッピングをたっぷり盛ってしまい麺など見えない状態に。居合わせたゲストの中には「これは夕食級だ!」と驚きを隠せない声もありました。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

そもそも社員にも夜鳴きそばファンは多く、もちろん系列ホテルに宿泊の際には必食!というスタッフもいるそうですが、とある担当者によると「私たちもラビスタ東京ベイの夜鳴きそばがボリュウム抜群でこれだけで夕食代わりになってしまう時があるんですよ!」と嬉々として話していました。

ラビスタ東京ベイ(筆者撮影)
ラビスタ東京ベイ(筆者撮影)

会社としても「みなさまにそんな風に使ってもらえるのは嬉しい」といいますが、とにもかくにもお客様に喜ばれるサービスの飽くなき追求、広きストライクゾーンという“足し算の経営”がドーミーイン人気の根底にあるのでしょう。そんな夜鳴きそばを食しながらも、共立メンテナンス同様に人気を博する某ホテル経営者の「中途半端は0以下」という金言を思い浮かべました。

ホテル評論家

1971年生まれ。一般社団法人日本旅行作家協会正会員、財団法人宿泊施設活性化機構理事、一般社団法人宿泊施設関連協会アドバイザリーボード。ホテル評論の第一人者としてゲスト目線やコストパフォーマンスを重視する取材を徹底。人気バラエティ番組から報道番組のコメンテーター、新聞、雑誌など利用者目線のわかりやすい解説とメディアからの信頼も厚い。評論対象はラグジュアリー、ビジネス、カプセル、レジャー等の各ホテルから旅館、民泊など宿泊施設全般、多業態に渡る。著書に「ホテルに騙されるな」(光文社新書)「最強のホテル100」(イーストプレス)「辛口評論家 星野リゾートに泊まってみた」(光文社新書)など。

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