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令和2年度「行政書士試験」1週間後に迫る!~5万4847人へのエール

竹内豊行政書士
令和2年度の行政書士試験がいよいよ1週間後に迫りました。(写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート)

令和2年度の行政書士試験が1週間後の今月11月8日(日)に実施されます。

一般財団法人行政書士試験研究センターによると、今年度の行政書士試験の申込者数は5万4847人で、前年度と比べると2461人増で過去5年で最も多い数となります。(詳しくは、「コロナ禍」も影響か 令和2年度「行政書士試験」申込者 過去5年最高 5万4847人をご覧ください)。

そこで今回は、受験生にエールを込めて、直前期の過ごし方についてお伝えしたいと思います。

なんといっても体調管理

今までの努力も、体調不良では思う存分力を発揮できません。今年はコロナ禍の中で行われるということもあり、特に体調管理には気を付けましょう。体調不良になってしまったら受験できない場合もあるのです。

十分な睡眠をとり、厚着をしてエアコンのかけ過ぎに注意して室内の湿度を適度に保つなどして、ベストの体調で試験当日を迎えるようにしましょう。

「解答のスピード」を意識する

直前期でぜひ実践してほしいのが、「解答のスピードを意識する」ということです。試験当日はどうしても緊張やプレッシャーのために普段よりも余分に解答に時間がかかってしまうものです。今まで受けた模擬試験や予想問題集を「正確よりスピード」を意識して解いてみましょう。この時期のスピードを意識した学習はきっと試験本番で生きてくるはずです。

「新しいこと」に手を出さない

直前になると、手薄な個所に気を取られてしまい、ついつい新しいものに目が行きがちです。しかし、合格をするには満点は必要ありません。合格ラインを1点でも超えればよいのです。苦手な科目は運に任せてしまいましょう。適当にマークした番号が正解ということもあるのです。

試験は「自己解放」の場

今回エントリーされた5万4847人の方は、コロナ禍という厳しい環境下で例年の受験生と比べてご苦労が多かったと思います。その中で試験までたどり着いたことに心から敬意を表します。本番の試験は今まで蓄えてきた力を解放する場です。自分の力を出し切ることに集中しましょう。

行政書士は業務範囲が広く、自分の好きなことや実績を「仕事」として活かしやすい資格です。ぜひ試験本番で力を十分に出し尽くして、人生の選択肢の一つとして合格を手に入れてください。心からご健闘をお祈りいたします。

参考・引用:『99日で受かる!行政書士試験最短合格術』(遠田誠貴著、税務経理協会)

行政書士

1965年東京生まれ。中央大学法学部卒業後、西武百貨店入社。2001年行政書士登録。専門は遺言作成と相続手続。著書に『[穴埋め式]遺言書かんたん作成術』(日本実業出版社)『行政書士のための遺言・相続実務家養成講座』(税務経理協会)等。家族法は結婚、離婚、親子、相続、遺言など、個人と家族に係わる法律を対象としている。家族法を知れば人生の様々な場面で待ち受けている“落し穴”を回避できる。また、たとえ落ちてしまっても、深みにはまらずに這い上がることができる。この連載では実務経験や身近な話題を通して、“落し穴”に陥ることなく人生を乗り切る家族法の知識を、予防法務の観点に立って紹介する。

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