丸山穂高氏の「戦争奪還」発言が物議をかもしておりますが、彼を巡ってはまた別の論議が巻き起こっております。それが彼の抱えているアルコール問題です。

今回の「戦争奪還」発言ですが丸山氏本人も謝罪会見で「たくさん酒を飲んだ」と語ったように、酩酊状態で発された暴言であったそうです。実は丸山氏、2015年にも同様に酒を呑んだ末に一般男性と口論になり、相手の手を噛むなどのトラブルを起こしていたことが報じられ、所属政党から厳重注意を受けておりました。当時、丸山氏は以下の様に「あらゆるトラブルを予防するため、今後の議員在職中において公私一切酒を口に致しません」と約束をしていました。

にもかかわらず、今回の様な問題が改めて発生したわけで、界隈では丸山穂高氏の政治思想上の問題とは別に、彼自身が何らかのアルコール問題を有しているのではないかという主張がチラホラと出て来はじめているワケです。

一方で、この様な問題が起こった時、専門医師でもない人間が勝手にそれを「依存症」であるとして決めつけ、論評を繰り広げることもまた危険です。今回の丸山氏の前に報じられた「お酒」に纏わる問題として記憶に新しいのが、元TOKIO・山口達也氏の事件です。同氏が司会を務めていたテレビ番組の共演者であった未成年に対して強引にキスを迫ったとして報じられた事件でありましたが、当時、山口氏が大量に飲酒をしていたということが判明し、その後、マスコミ上で山口氏がアルコール依存症(正式には「アルコール使用障害」)であると盛んに報じられました。同時に、当時の報道では山口氏を診察した精神科医側からアルコール依存症を否定する様なコメントが伝えられたりもしたワケですが、その報道に対して今度は一部識者が「依存症に無理解な医師が~」と批判の矢を向けるようなコメントを発する現象も起こっていたのが当時の状態であります。

一方で山口氏が引き起こした当時の問題の原因は、アルコール依存ではなかったのが実態。ちょうど本日、写真週刊誌の女性セブンが事件後の山口氏の状況を以下の様に報じています。

山口達也に直撃 誰にも気づかれないほど激変したリハビリ姿

https://www.news-postseven.com/archives/20190516_1372024.html

「事件発覚後、山口さんはアルコール依存症の疑いがあると報じられましたが、本当の病名は『躁鬱病』でした。彼はこの治療に専念するため、メンタルクリニックに力を入れる病院に転院したんです」躁鬱病の正式名称は「双極性障害」。気分が晴れてハイテンションになる「躁状態」と憂鬱で無気力になる「鬱状態」とを繰り返す病気で、日本における患者の割合は、1000人に4~7人とされる。

この山口氏の状況が象徴している様に、例えその人にアルコールに纏わる何らかの問題があったとしても、それは直ちにアルコール依存症であるとは限らず、他の精神疾病などが副次的に引き起こしているものであることは往々にしてあります。本来このような診断は専門の医師が行うものであり、素人が勝手判断でそれを断定的に論ずることは憚られる行為。逆に、間違った素人判断により間違った処置が行われた場合、例えそれが善意から行った行動であっても問題を抱えて苦しんでいる当事者の状況をますます悪くしてしまう可能性もあります。こういう時に、我々に出来ることは「安易な素人判断は行わず、適切な相談窓口につなげること」のみ。これはアルコール問題に限らず、あらゆる疾病に対して言えることであろうかと思います。

ちなみに今週の月曜日から来週の火曜日までの一週間は、ギャンブル等依存症問題の啓発週間です。アルコール問題、ギャンブル問題のみならず、あらゆる精神疾病に関する問題は、各都道府県および政令指定都市に存在する精神保健福祉センターが相談窓口となっています。また、問題当事者はもとより、そのご家族や近親者に対してもアドバイスを行う機能を有していますので、お悩みのある方はぜひお気軽にそちらまでご相談を頂ければ幸い。

丸山穂高氏本人もしくは彼の近親の方々も、もし彼(自身)の飲酒行動に問題があるとお感じの場合には、匿名の電話相談などもありますので是非、センターまで相談を持ち掛けて頂ければと思います。各地の精神保健福祉センターの連絡先は以下リンク先をご参照ください。

全国の精神保健福祉センター一覧

https://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/mhcenter.html