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有馬記念Vの武豊「ドウデュースと挑めて本当に幸せ」「来年、もう1回フランス行こう」 #専門家のまとめ

花岡貴子ライター、脚本&漫画原作、競馬評論家
2023年有馬記念 優勝・ドウデュース(右)とスターズオンアース/撮影 青山一俊

 2023年の有馬記念が無事、全馬完走で幕を閉じた。

 優勝は2番人気のドウデュース。武豊騎手はドウデュースに騎乗予定だった天皇賞(秋)のレース前に負傷したために戦列を離れていたが、この有馬記念当日は他のレースには騎乗せず"一頭入魂"で臨んだ。

武豊騎手の優勝インタビューは以下のとおり。


「どうもありがとうございました。

ドウデュースも私も帰ってきました。

状態はすごくいいなと思っていたので、この馬のいいところを出すことだけを考えて。前半はこの馬のリズムでゆっくりと行って、とにかくラストの脚はいいものを持っているので、そこに賭けてました。

 道中は少し馬が元気が良すぎたところがあったんですけど、なんとか我慢できたので、残り、そうですね700メートルぐらいからもうこの馬の末脚を活かすだけ活かそうと思って。4コーナー回ってくるときの感じが良かったので、なんとかなるかな、と思いました。

 ダービーのあと、本当に苦しい思いをしていたので、この馬はこんなもんじゃないと思ってずっとここまできて、今日のメンバーは強いメンバーですけどドウデュースが一番強いと思って乗りました。

 (武豊騎手はGI通算81勝目について)これまで素晴らしい馬に恵まれて、今日もドウデュースという名馬と共に有馬記念を挑めて本当に幸せだな、と思います。

 本当にいつも応援していただきありがとうございます。今日は本当にドウデュースと共にいいレースをすることができました。やっぱり競馬っていいな、と思います。今後も皆さん、応援してください。メリークリスマス!」

口取り後、ドウデュースを撫でる武豊騎手とドウデュース陣営(撮影 青山一俊)
口取り後、ドウデュースを撫でる武豊騎手とドウデュース陣営(撮影 青山一俊)

▼2023年の有馬記念は2番人気のドウデュースが混戦を制した。武豊騎手は2017年キタサンブラック以来のグランプリ制覇。

▼武豊騎手「ドウデュースが一番強いと思って乗りました。やっぱり競馬っていいな、と思います。メリークリスマス!」

■【有馬記念・GⅠ】「ドウデュースも私も帰ってきました!」勝利騎手インタビュー 武豊騎手【みんなのKEIBA】

▼2023年有馬記念、動画に表示されるトラッキングシステムからもドウデュースが持ったままで4角で前を射程圏に入れたのがわかる。

2023年 有馬記念(GⅠ) | 第68回 | JRA公式

▼1着入線後、武豊騎手はドウデュースに「よし、よくやったありがとう」と声をかけた。「素晴らしい」と称えるルメール騎手。

【ジョッキーカメラ】ドウデュース騎乗の武豊騎手ジョッキーカメラ映像|2023年有馬記念|JRA公式


 なお、武豊騎手とドウデュースの今後だが、レース後に行われた友道師へのインタビューでオーナーらと「忘れたものを獲りにいこうと」話していたとのこと。行先はフランス。

 そして、公開されたジョッキーカメラの映像のラストをぜひ見て欲しい。

 武豊騎手は「よし、来年もう1回行こう。フランスに行こう」と話している。

 2023年の有馬記念は2024年凱旋門賞挑戦へのスタートでもあった。

2023年有馬記念のゴール過ぎ、ガッツポーズする武豊騎手と優勝馬ドウデュース(撮影 青山一俊)
2023年有馬記念のゴール過ぎ、ガッツポーズする武豊騎手と優勝馬ドウデュース(撮影 青山一俊)

ライター、脚本&漫画原作、競馬評論家

競馬の主役は競走馬ですが、彼らは言葉を話せない。だからこそ、競走馬の知られぬ努力、ふと見せる優しさ、そして並外れた心身の強靭さなどの素晴らしさを伝えてたいです。ディープインパクト、ブエナビスタ、アグネスタキオン等数々の名馬に密着。栗東・美浦トレセン、海外等にいます。競艇・オートレースも含めた執筆歴:Number/夕刊フジ/週刊競馬ブック等。ライターの前職は汎用機SEだった縁で「Evernoteを使いこなす」等IT単行本を執筆。創作はドラマ脚本「史上最悪のデート(NTV)」、漫画原作「おっぱいジョッキー(PN:チャーリー☆正)」等も書くマルチライター。グッズのデザインやプロデュースもしてます。

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