7月21日が死後1年 今もなお愛されるビワハヤヒデ

 早いものでビワハヤヒデが死んで1年が過ぎた。命日は7月21日。この1年のあいだにリリースされたゲーム「ウマ娘」のキャラクターのモデルにもなっている。もともとファンの多い馬であったが、「ウマ娘」への登場はさらにその名が再認識されるきっかけにもなった。

 競走馬引退後、6歳から種牡馬として繋養され亡くなるまで過ごした日西牧場にはビワハヤヒデを偲ぶファンの方々からたくさんの花が届けられたそうだ。

「ビワハヤヒデはもともとファンの多い馬でしたが、今も花などをいただきます。馬房もそのままにしてありますよ。」(日西牧場 高山さん)

ビワハヤヒデのいた馬房は今もなおそのままにされているという(提供:日西牧場 撮影2020年9月)
ビワハヤヒデのいた馬房は今もなおそのままにされているという(提供:日西牧場 撮影2020年9月)

 ビワハヤヒデがいつも放されていた放牧地にいまは2012年のデイリー杯2歳S2着で種牡馬入りしたクラウンレガーロが放されているという。

 ビワハヤヒデは6歳で種牡馬入りしてから、ずっとこの牧場で過ごした。お腹があまり強いほうではなく「種牡馬時代にもX大腸炎になったこともある」(日西牧場 高山さん)そうだ。X大腸炎とは原因不明の腸炎のことで、腹痛だけなく心拍数の増加や呼吸困難を起こす馬もおり、重篤な場合は死亡してしまう。ビワハヤヒデは克服し、その後もゆっくりと年を重ねた。30歳、2020年7月21日に老衰で死ぬまでずっとここで過ごした。

■過去記事 (現役時代の様子も描かれています)

30歳老衰で天寿全う、GI3勝のビワハヤヒデが教えてくれたこと

晩年のビワハヤヒデ(提供:日西牧場 2020年2月撮影)
晩年のビワハヤヒデ(提供:日西牧場 2020年2月撮影)

額のハートがトレードマーク 上場番号32番、マヤノスターライトの2020

 そんな日西牧場で昨年、ビワハヤヒデが死ぬ4か月前に栗毛の牡馬が生まれた。

 馬の額にある白斑を"星"と呼ぶが、これが下方に流れたものを"流星"と呼ぶが、この仔馬の顔にはかなり目立つハート型の流星が描かれていた。

 7月27日、北海道新ひだか町で1歳サラブレッドのセリである「セレクションセール」が行われる。このセリには240頭が上場予定だが、その仔馬はこのセリに出品されるという。

 血統は父がエスポワールシチー、母がマヤノスターライトの栗毛の牡馬。ダート重賞を3勝したクリノスターオーの弟にあたる。

「この血統は燃えるものが前面に出る性格の馬が多いんですが、この仔はマイペースで扱いやすいです。セリ場に行ったら興奮するかもしれないし、これから鍛えられたり競馬にいったら勝気な面が前面に出てくるかもしれませんが、普段は落ち着きがありますよ」(日西牧場 高山さん)。

マヤノスターライトの2020(牡馬)/提供:日西牧場
マヤノスターライトの2020(牡馬)/提供:日西牧場

セレクションセールに出品されるマヤノスターライトの2020(提供:日西牧場) 
セレクションセールに出品されるマヤノスターライトの2020(提供:日西牧場) 

 この仔馬の上場番号は32番。どれくらいの値段がついて、どんな方に買われていくのだろうか。

 先日行われたセレクトセールは大盛況で、購買価格も競り上がり2日間の総売上は過去の最高記録を約1割上回った。そして、馬を買いたいとする人々も増えているという。

 昨年、セレクションセールの総売上は32億6300万円(税別)で過去最高となっている。セレクトセールで思うように馬が買えなかった方たちの参戦も見込まれており、さらに活気のあるセリになると予想される。どのようなセリになるのか、楽しみだ。

■7月27日開催

セレクションセール開催情報

公式サイト