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ソフトバンク2軍は優勝へ着々。マジック「10」で残り試合日程は?

田尻耕太郎スポーツライター
チームを率いる小久保裕紀2軍監督(筆者撮影)

 2軍のウエスタン・リーグはソフトバンクが優勝に近づいている。

 9月10日、ソフトバンクに優勝マジックが再点灯した。

 この日、ソフトバンクは試合なし。一方、2位以下で唯一自力優勝の可能性のあった阪神が高知県・安芸で中日と対戦する予定だったが、試合が雨天中止となった。

 ウエスタン・リーグでは規定により、中止試合の振替は行われない。

(9月11日現在のウエスタン・リーグ順位表)

 1位・ソフトバンク 108試合59勝43敗6分(残り試合15)

 2位・オリックス  110試合54勝48敗8分(残り試合12)

 3位・広島     98試合47勝44敗7分(残り試合15)

 4位・阪神     104試合51勝48敗5分(残り試合15)

 5位・中日     97試合29勝59敗9分(残り試合15)

 2軍の場合、1軍とは違って各チームの試合数にばらつきがあり、マジック算出が少しややこしい。また、今回は2位以下が混戦になっていることでさらに複雑になった。

マジック「9」ではなく、「10」のワケ

 ソフトバンクは阪神との直接対決を6試合残している。仮にそれを全敗しても、ほかの9試合を全て勝利した場合の勝率は.581となる。

 一方で阪神はソフトバンク戦を含む残り15試合を全勝しても、勝率.578で及ばない。

 また、リーグ2位のオリックスもシーズン残り全勝での最大勝率は.578で、やはりソフトバンクが9勝すればそれを上回る。

 しかし、10日に3位浮上した広島が絡んできた。広島は残り試合を全勝すると勝率.585となる。

 ソフトバンクがそれを上回るには9勝では足りず、10勝すれば勝率は.590となり上回ることができる。

 すなわち、ソフトバンクは自力で10勝すれば優勝。

 というわけで、ソフトバンクには優勝マジック「10」の再点灯となった。

 ソフトバンクのウエスタン・リーグ優勝マジックは8月29日に一旦「17」が点灯したが、その後8月31日に消滅していた。それ以来のマジック点灯となった。

 ソフトバンクがウエスタン・リーグ優勝を果たせば、3年ぶり14度目となる。

【ソフトバンク2軍の残り日程】

9月12日~14日 対阪神(いずれも鳴尾浜)

9月15日~17日 対中日(いずれもナゴヤ)

9月22日~24日 対阪神(いずれもタマスタ筑後)

9月26日~28日 対広島(いずれも由宇)

9月29日~10月1日 対中日(いずれもタマスタ筑後)

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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