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“坂本勇人・打法”を試したら…いきなり2打席連発!火の国サラマンダーズ晴樹が若鷹投手陣を撃破

田尻耕太郎スポーツライター
火の国サラマンダーズの晴樹内野手(写真は今年6月に筆者が撮影したもの)

 福岡ソフトバンクホークスとプロ野球独立リーグ「ヤマエグループ 九州アジアリーグ」の定期交流戦(同リーグ公式戦)が9月1日に熊本市のリブワーク藤崎台球場で行われ、ソフトバンク3軍と火の国サラマンダーズが対戦した。

【9月1日 交流戦 リブワーク藤崎台 407人】

ソフトバンク `100000300 4

火の国    `00411010× 7

<バッテリー>

【ソ】●加藤洸、村上、大野――牧原巧、石塚

【火】○宮澤、徳橋、S山口翔――有田

<本塁打>

【ソ】小林6号(ホークス非公式戦) 【火】晴樹5号、6号(リーグ公式戦)

<スタメン>

【ソ】8緒方 D小林 5桑原 3石塚 6勝連 4藤野 2牧原巧 7早 9シモン

【火】7松本 5仲村 8アルバレス 9中山 D深草 4瀬井 3山口 2有田 6晴樹

<得点経過>

1回表【ソ】桑原が先制適時打(火0-1ソ)

3回裏【火】暴投で同点。中山が勝ち越し2点三塁打、深草の犠飛(火4-1ソ)

4回裏【火】晴樹が左越えソロ(火5-1ソ)

5回裏【火】アルバレスの左犠飛(火6-1ソ)

7回表【ソ】小林が逆方向へ一発。右越え3ランで反撃(火6-4ソ)

7回裏【火】晴樹が2打席連発のソロ(火7-4ソ)

<トピックス>

・火の国・宮澤が7回4失点ながら勝利投手。3年目で初の2桁勝利の10勝目。

・火の国サラマンダーズの優勝マジックは「7」に。

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晴樹5、6号でリーグ2位に浮上

 火の国サラマンダーズの晴樹(中村晴樹)内野手が5号、6号の2打席連続ホームランなど3打数3安打2打点。本塁打ランキングでは一気にリーグ2位タイに躍り出た。

 不振を吹き飛ばす会心弾だった。この日を迎えるまでの直近10試合は打率.212。シーズン打率もついに3割を切っていた。

「もう27歳。なんとしてもドラフト指名をされるために、長打力も必要ではないかと思っていろんなことに取り組んできました。ただ、その中で打撃が分からなくなってしまって…」

試したその日に

 シーズン序盤は1番や2番など上位の打順が指定席だったが、8月になると下位に。そしてこの日は「9番打者」でのスタメンだった。

「打席で立っていて股関節が安定しない感覚だった。それで原点回帰というか、巨人の坂本勇人さんの下半身の使い方を参考にして、今日の試合から試してみたんです。そしたら、なんと、ですよ」

 チームには同級生の中山翔太(元ヤクルト)がいる。中山は8月以降にアーチを量産しNPB復帰を猛アピール中だ。刺激し合う2人が「6発」で並んだ。ともに夢を叶えるために、残り1か月を切ったシーズンでその数字をさらに積み上げていくつもりだ。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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