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“又吉広報”が「ホークスクイズ」でファンと交流。キャンプでは紅白戦初登板、収穫と課題を語る

田尻耕太郎スポーツライター
紅白戦に登板した又吉投手

 チームメイトの素顔やベンチ裏での表情などをSNSで積極的に発信し「又吉広報」の異名もすっかり定着した福岡ソフトバンクホークスの又吉克樹投手。

 移籍2年目ながらチームを知り尽くすリリーフ右腕がホークスの知識王者を目指した。

 2月18日に行われた、スカパーのホークス応援番組『鷹のつどい』のスピンオフ企画『クイズホークス王決定戦』に挑戦。

 球団OBの五十嵐亮太氏や福岡出身で人気アイドルグループ・櫻坂46の関有美子、Tik Tokで話題のタレントの新谷あやからもゲスト解答者に迎えた中で、メタバースを用いてファンとも交流を図る新感覚のクイズ大会で正解数を競った。

「しっかり情報を集めてきました」と意気揚々だった又吉だが、いざクイズ大会が始まると難問の連続に悪戦苦闘。それでも「ホークス入団1年目で最も多く登板した投手は次の3人の中で誰?」の問いでは、「たまたま最近、甲斐野とその話題をしたんです」と現役選手の強みを発揮して見事正解し、その際のやり取りの様子なども披露してファンを喜ばせた。

優勝者はパーフェクト達成!又吉「直接祝福を」

クイズに挑戦した又吉投手
クイズに挑戦した又吉投手

 クイズ大会の優勝者には4月12日にPayPayドームで行われる試合で、試合前の花束贈呈ができる権利が与えられるとあって、上位争いは大白熱。唯一パーフェクトを達成したファンが見事栄冠を勝ちとり、又吉も「その日は僕がグラウンドに出ていって、直接祝福をしたい。会ってみたいし」とノリノリで話していた。

 また、又吉はこの日のキャンプ練習では紅白戦に登板。「7回の男」としての期待に応え、今季初実戦のマウンドで1回無失点に抑えた。

紅白戦初登板、打者3人できっちり

1回を投げきり捕手の渡邉陸と何やら会話
1回を投げきり捕手の渡邉陸と何やら会話

 白組の2番手で登板し、嶺井博希捕手を遊ゴロ、リチャード内野手を空振り三振と同郷沖縄の打者たちを封じ、最後は谷川原健太捕手を左飛に打ち取った。

 上手くタイミングをずらすなど経験豊富な又吉らしい投球。「しっかりラインが出せていた」と制球面に手応えを感じていた。

 一方で直球は最速140キロとまだ上昇の余地あり。「左の股関節に(体重を)乗せて、そこでしっかり回れれば体の回転も速くなる」と自己分析。現在はキャンプ中盤で体の疲労も蓄積しており、今後はそこを調整しながら出力アップにも努めるつもりだ。

(※写真はすべて筆者撮影)

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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