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昨季限りで中日退団のタバーレス、九州アジアL北九州下関フェニックス入り

田尻耕太郎スポーツライター
今季も北九州下関フェニックスを率いるのは西岡剛監督(筆者撮影)

 プロ野球・独立リーグ「ヤマエグループ九州アジアリーグ」の北九州下関フェニックスは10日、昨季限りで中日ドラゴンズを退団していたジョアン・タバーレス投手の獲得を発表した。

 タバーレスは1994年11月8日生まれの28歳右腕。出身はドミニカ共和国。

広島カープにも在籍

 10代の頃に米大リーグのカンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を結んだが2年あまりで自由契約となり、母国に戻ってカープアカデミー入り。2017年の秋に広島東洋カープの練習生として来日し、翌春に育成選手契約を結んで背番号「142」でプレーした。

 だが、この年のウエスタン・リーグで17試合に登板して0勝2敗、防御率7.32と振るわずに1シーズン限りで広島を退団した。

BCリーグなどでプレー

 2019年は当時BCリーグだった滋賀ユナイテッドベースボールクラブに所属し、初年度は38試合に登板して9セーブ、防御率1点台と主にリリーフとして活躍した。2020年シーズン途中より富山GRNサンダーバーズに移籍。

 富山では途中から先発転向し、2021年はシーズン2完封をマークした。2022年から同球団が日本海オセアンリーグに移管してからもプレーをした。

昨年5月に中日入団も

 2022年は再びリリーフに戻り、5月までに12試合で防御率0.00、WHIP0.25と抜群の成績を残したことが評価され、中日ドラゴンズが昨年5月30日に支配下枠での獲得を発表。背番号「99」だった。

 しかし、先発で期待されたもののファームで結果を残せず、中継ぎで一軍昇格は果たしたものの3試合に投げて0勝0敗、防御率6.00とアピール不足に終わり、シーズン終了後に中日から戦力外通告を受けて約4カ月間の在籍でチームを去っていた。

西岡剛監督の起用法にも注目

 

 タバーレスは150キロ超のストレートに加え、スライダーやカーブ、スプリット、ツーシームなどを武器としている。

 北九州下関フェニックスでは昨季11勝を挙げた荒巻千尋とともに先発ローテを組むのか、はたまた昨季リーグセーブ王(20セーブ)の松本直晃(元西武ライオンズ)と一緒にブルペンを支えるのか。起用法も楽しみなところだ。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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