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ナックルボーラー佐野太河、中継ぎタイトル橋詰循らが引退…火の国サラマンダーズ9名の退団を発表

田尻耕太郎スポーツライター
火の国サラマンダーズから任意引退が公示された佐野

 プロ野球独立リーグ「ヤマエ久野 九州アジアリーグ」の火の国サラマンダーズは12日、9選手の退団を発表した。4選手は任意引退、5選手が自由契約で公示された。

 任意引退となったのは佐野太河投手(23歳)、橋詰循投手(28歳)、佐藤博泰内野手(24歳)、橋中基岐内野手(25歳)

ナックルボーラーとして注目された佐野
ナックルボーラーとして注目された佐野

 佐野は球界でも珍しいナックルボーラーとして注目された。今季は17試合(うち11先発)に登板して2勝5敗、防御率6.24だった。

気迫あふれる投球スタイル。セットアッパーでタイトルにも輝いた橋詰
気迫あふれる投球スタイル。セットアッパーでタイトルにも輝いた橋詰

 橋詰は栃木ゴールデンブレーブスを経て、昨年サラマンダーズへ。身長190cm、体重95kgの体躯を活かした150キロ級の直球を武器とするパワー系右腕で、今季はセットアッパーとして活躍。35試合に登板して5勝3敗11ホールド、防御率3.65の成績を残した。16ホールドポイントはリーグ最多でリーグタイトルに輝いていた。

シュアな打席を見せていた佐藤
シュアな打席を見せていた佐藤

 佐藤は今季3月の開幕戦で3安打を放つと、翌日の試合では5番に抜てきされ2安打をマーク。4月29日の福岡北九州フェニックス戦では本塁打を放った。今季成績は58試合出場、打率.234、1本塁打、17打点、10盗塁だった。

昨年は素手で打席に立っていた橋中(昨年撮影)
昨年は素手で打席に立っていた橋中(昨年撮影)

 橋中は内野のユーティリティプレーヤーとして存在感を発揮。また、1年目だった昨季はバッティンググローブをせずに素手で打席に立つのが特徴的だった。今季成績は58試合出場、打率.196、0本塁打、17打点、5盗塁だった。

 そして、自由契約で公示されたのは武内未来投手(21歳)、猿渡大輝投手(24歳)、中島愛喜捕手(20歳)、中野駿介内野手(20歳)、植月克将外野手(25歳)

 武内は、昨年は11試合に登板して3勝を挙げるも、今季は4試合(うち2先発)登板で0勝2敗、防御率5.93の成績だった。

 猿渡は今季16試合(うち6先発)に登板、5勝2敗、防御率3.26の成績だった。

 中島はサラマンダーズ発足後の最初の入団テストの合格者。今季は19試合出場で打率.258、0本塁打、6打点、0盗塁だった。

 中野は士別サムライブレイズから今季入団。今季成績は47試合出場、打率.270、0本塁打、6打点、1盗塁だった。

 植月は石川ミリオンスターズから昨年サラマンダーズ入り。今季49試合、打率.176、0本塁打、8打点、0盗塁だった。

※写真はすべて筆者撮影

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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