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【電撃補強】元阪神・徳島の右腕、福岡北九州フェニックス入り。セリスコーチも選手登録

田尻耕太郎スポーツライター
福岡北九州フェニックスの西岡剛スキッパー(左)と寺原隼人投手兼コーチ(筆者撮影)

 プロ野球独立「ヤマエ久野 九州アジアリーグ」の福岡北九州フェニックスは8月31日、福永春吾投手と入団合意したと発表した。背番号は75に決まっている。

 福永は大阪府出身の28歳右腕。2015年に四国IL・徳島インディゴソックスで11勝、防御率1.93と活躍。2016年のドラフト会議で阪神タイガースからドラフト6位指名されてNPB入りを果たした。

2016年ドラ6で阪神入り

 阪神では入団1年目に甲子園球場での広島カープ戦に先発して一軍デビューを飾った。しかし、大半がファーム暮らし。4年目の2020年はウエスタン・リーグでチーム最多の30試合に登板して3勝2敗2セーブを記録するも一軍登板は1試合に終わり、この年のオフに自由契約となった。阪神での4年間で一軍通算登板は7試合、0勝0敗、防御率17.00だった。

 2021年は5季ぶりに徳島に復帰し、リリーフ投手として11セーブで防御率1.64と活躍。そして今季は海を渡りメキシカン・リーグのドゥランゴ・ヘネラレス、グアダラハラ・マリアッチスの2球団でプレーしていた。

首脳陣6人全員「選手兼任」に

 北九州は8月終了時点でリーグ2位。首位の火の国サラマンダーズとは「4.5ゲーム差」あるが、直接対決を6試合残している。球団創設1年目の中、西岡剛スキッパーの掲げる自由な雰囲気と自主性を大事にする野球が浸透して健闘している。

 また、北九州球団は同日、ヘッドコーチのジョニー・セリスを内野手兼任として選手登録したことも発表した。これで北九州の首脳陣は西岡(内野手兼監督)、寺原隼人(投手兼投手コーチ)、ルーカス・ホジョ(内野手兼内野守備コーチ)、ラモン・カブレラ(捕手兼バッテリーコーチ)、北方悠誠(投手兼投手コーチ)と全員が選手兼任となった。

 一方で、球団は尾野翔一外野手が自由契約となり退団したことも明らかにした。野手登録ながら8月14日の大分戦で最速149キロをマークしたとして話題になっていた。打撃成績は39試合出場で打率.190、0本塁打、3打点、1盗塁だった。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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