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ホークス新選手会長、今宮健太は10時間睡眠で「有意義」なおへや時間

田尻耕太郎スポーツライター
ソフトバンク・今宮(筆者撮影)

 レギュラー返り咲きのカギは睡眠か?

 福岡ソフトバンクホークスの今宮健太内野手が宮崎春季キャンプ2日目の練習後に取材に応じ、キャンプ期間中の「おへや時間」の過ごし方について明かしてくれた。

 キャンプイン早々だが、「体はもうバキバキです」と苦笑い。やはりユニフォームを着て練習をする緊張感から来る疲労があるという。とはいえ、その中でも自身の感覚としては「(練習強度は)腹八分」を大切にする。昨年はキャンプ2日目を終えたところで両ふくらはぎの張りを訴えて離脱してしまった。その苦い経験を繰り返さないためだ。

「返り咲く。そこしか考えていません。その思いを持って自主トレからずっとやって来ました」

 2013年から5年連続ゴールデングラブ賞を獲った名遊撃手だが、近年は度重なる故障に苦しんできた。昨季は125試合出場も控えに回った試合も多く、打率.214、4本塁打、30打点とバットも振るわなかった。

「毎年競争と言われているが、今年は特に激しい競争になる。誰がどこで出るか分からない」

メジャー109発も加入で遊撃手争いはし烈

 チームは遊撃手を守れるメジャー通算109発のガルビス内野手を補強。そして今春のキャンプA組には高卒2年目の川原田純平内野手、ルーキーの野村勇内野手が抜擢された。その他にも牧原大成内野手や川瀬晃内野手らもポジション獲得へ気合十分の構えだ。

「怪我をしてしまうと競争すらできない」

 コンディションを整えて今春のキャンプを完走するのは最低条件だ。

「リフレッシュをしっかりしたい。球場から宿舎に帰ってゴハンを食べたら、もう夜9時頃には暇になる。だから布団に入るしかない。そうしたら、自然と寝ているんで(笑)。10時間くらいは寝ていますよね。寝すぎかもしれないけど、動いていて疲れているということだし、有意義に寝たいと思います」

 今季がプロ13年目。キャンプを30代で迎えたのは初めてだ。今宮がライバルを圧倒しているもの。それは経験という財産だ。メリハリを大切にしながら、レギュラー再奪取へ。新選手会長にも就任した2022年シーズンへの準備を“今宮流”で進めていく。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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