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早実時代の3、4番コンビが笑顔の再会。ソフトB野村と日本ハム清宮、ともにスタメン=フェニックスリーグ

田尻耕太郎スポーツライター
試合前に再会した日本ハム清宮(右)とソフトバンク野村・筆者撮影

 プロ野球秋季教育リーグの「みやざきフェニックスリーグ」は14日、第1クールの最終日を迎えた。福岡ソフトバンクはシーズン前後にキャンプを行っている宮崎市・生目の杜運動公園内のアイビースタジアムで北海道日本ハムと対戦する。12:30試合開始予定。

ソフトバンクは2勝1分

 ソフトバンクはここまで3戦を行って2勝1分。初戦だった11日は南郷スタジアムで埼玉西武と対戦し5-4でサヨナラ勝ちした。最後は相手バッテリーミスで1点が転がり込んできた。打線ではアルバレスが本塁打を含む2安打1打点。ルーキー井上朋也が2打点を挙げた。また、先発した武田翔太は5回7安打3失点だった。

 12日は東京ヤクルトと西都原運動公園野球場で対戦して5-5で引き分けた。二回に上林誠知の右中間本塁打で先制したが、シーソーゲームで終盤に。八回裏に逆転を許したが、九回表に2番スタメンだったルーキー川原田純平のタイムリーで追いついた。また、ヤクルトは内川聖一が出場しタイムリーを放った。

 13日の巨人戦(SOKKEN)は2-0で勝利。初回にアルバレスの適時打、二回に野村大樹と井上の連続二塁打で挙げた2点を3投手完封リレーで守り抜いた。先発した奥村政稔は7回無失点の好投だった。

 一方の日本ハムは11日、12日が雨天などのために中止で、消化できたのは13日の阪神戦(都城)のみ。この試合は2-2で引き分けた。

先輩の意地、後輩の成長

 14日の両チームの対戦。試合前の練習時間には旧交を温めるシーンも見られた。日本ハムの清宮幸太郎のもとに、ソフトバンクの野村大樹が駆け寄って挨拶。笑顔で言葉を交わしていた。

 2人は早実で3、4番を打っていた。高校通算111本塁打を放って話題になった時、野村は1学年下ながら4番打者を任されていた。

 4年目の清宮は、今季ここまで一軍昇格がない。今ただ、二軍では4番に座り続け、リーグ最多の106試合、450打席のチャンスをもらい、西武・渡部健人と並ぶ19本塁打でイースタン本塁打王を獲得した。

 一方で3年目の野村は、6月にファーム月間MVPに輝くと、7月に2年ぶりとなる一軍昇格。11日のオリックス戦で左腕の宮城からタイムリーを放ちプロ初打点を挙げると、翌12日の楽天戦では則本昂からも見事な適時打をマークして、持ち味である「勝負強さ」を発揮した。

 先輩がプライドを示す豪快なバッティングを見せるのか、後輩も成長をアピールする快打を披露するのか。

 両チームのスタメンは以下のとおり。

【先攻・ソフトバンク】

9佐藤直 3野村 7水谷 8真砂 D中谷 5井上 2渡邊陸 4増田 6小林 P重田

【後攻・日本ハム】

8五十幡 2古川 7谷口 3清宮 9今川 5郡 D樋口 6細川 4上野 P根本

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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