9月11日、プロ野球独立リーグ・ヤマエ久野 九州アジアリーグの公式戦が大分県の佐伯中央病院スタジアムで行われ、大分B-リングスと火の国サラマンダーズが対戦した。

 同リーグは上記2チーム編成で今年始動。優勝へのマジックナンバー「2」としていた火の国が大分を2―1で下し、初代リーグ王者に輝いた。

 従来、同リーグ優勝チームは、秋に行われる独立リーグ日本一を決める「日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ」に出場する予定だったが、今年度は昨年に続き開催が見送られたことがすでに発表されている。

【9月11日 「ヤマエ久野 九州アジアリーグ」公式戦24回戦 佐伯中央病院スタジアム 276人】

火の国 ’002000000 2

大分  ’010000000 1

<バッテリー>

【火】◯宮澤、佐野、石本、西島、S石森――中島、深草

【大】●岡部、海斗、江藤、新井宏――後藤

<本塁打>

【大】奥野

<スタメン>

【火】4高山 3猪口 D吉村 8水本 5高橋 7河添 9浦木 2中島 6橋中

【大】8廣沢 9花岡 4新井勝 D白崎 3原野 7奥野 6川上 5西久保 2後藤

<戦評>

 先制したのはホームの大分。二回裏に6番・奥野が左越えソロを放ち1点を奪った。

 火の国はすかさず三回表に1死一、二塁とチャンスを作り、3番の元ソフトバンクの吉村が同点左前適時打を放った。さらに1アウト満塁から相手投手の暴投で勝ち越しに成功した。

 火の国は先発の宮澤が5回4安打1失点。リリーフ陣は1回ずつを無失点に抑えた。最後は守護神の石森が2四球を出しながらきっちり零封してセーブをマークした。(了)

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◆火の国・細川亨監督にインタビュー

――今季を振り返って、チームの成長や変化は?

「成長も変化もあり過ぎましたね。監督に就任して最初は、正直、このチームで試合ができるのかと思ったくらいでした。変化や成長を感じたのは6月頃だったかな。みんながバテ始めたくらいから、逆にひと皮むけたような感じがしました。練習や試合に慣れてきたのかもしれないけど、動きが変わりました。足の運び一つをとっても。そして、何かそれぞれの選手の個性が出てくるようになった。それが成長につながったのもあると思います」

――先日、ロッテに入団した小窪哲也選手が3か月間プレーしました。その効果は?

「ものすごく大きかったと思います。彼が入ったことで伸びた選手もいました。姿勢はもちろん、声掛けでも、その選手にはこう言えば、あの選手にはこんな言い方があるというようなことを僕自身も学びました」

――その小窪選手はロッテ加入後、一軍初戦でいきなりホームランを打ちましたね。

「本当にいきなりですからね。なかなか出来ることじゃない。一緒にやった選手たちも刺激になっていると思います」

――まだ試合は残っています。今後への期待などは?

「自分たちが今年やってきた野球を、1試合1試合の中で、全力で出し切ってほしいです」

――1か月後はNPBドラフト会議があります。どのような心境ですか?

「一人でも多くNPB球団にドラフト指名されて、そのうえで活躍してくれれば嬉しいです。この九州アジアリーグ、火の国サラマンダーズのアピールにもなると思います」

――火の国サラマンダーズは創設1年目。細川監督にとって熊本はどのような場所ですか?

「コロナ禍でファンの皆さんとのふれあいがなかなか出来なかった部分もありましたが、熊本で生活してみて、地元にプロ野球チームが出来たことで『初めて野球観戦に行った』という声もたくさん聞きました。熊本で知り合った人の中にはプロ野球は好きでホークスのことも知っているけど、球場に行くまでではなかったという人たちが、応援に来てくれたこともありました。野球は興味がないって言ってた人が、ある日『監督、なんであそこでバントしたんですか?』って訊ねてきたり(笑)。熱くて、温かい人が多くて、本当に過み心地がよく、助けられました」

◆石森大誠投手コメント

「創設1年目での優勝も名誉なことですが、このチームのこのメンバーで一年間やってきて優勝というのが嬉しく思います。だけど、そこに浮かれずに、この後の試合も一つずつ勝っていけるように、目の前の試合を大事にしたいです」

※写真はすべて筆者撮影