低調が続く福岡ソフトバンクホークス。19日、20日の日本ハム戦はなんとか追いつく形で引き分けに持ち込んだが、7試合連続勝ちなし(4連敗と3引き分け)となった。これは2012年以来、9シーズンぶりのことだ。

打線深刻・・・小久保ヘッド「めったにない」

 特に打線不振が深刻だ。20日の試合は今季最少タイの2安打。これで10戦連続1桁安打、43イニング連続でタイムリーが出ていない。「(打線)全体の状態が落ちている。あまりこういうことはない。猛打賞も出ていないし(今月は3日DeNA戦の松田宣浩内野手の3安打、10日広島戦の三森大貴内野手の4安打の2度だけ)。珍しい。こんなことはめったにないこと」と話したのは小久保裕紀ヘッドコーチだ。6月の月間チーム打率は.200。選手別でも中村晃外野手が.149、松田宣浩内野手が.159、今宮健太内野手が.174、柳田悠岐外野手が.212、栗原陵矢捕手が.214と目を覆いたくなるような数字が並ぶ。

 復調に向けて考えられる手段としては練習、コンディションの改善などが挙げられるだろう。

 ただ、ソフトバンクは22日から厳しいスケジュールで試合を行っていくことになる。それが以下のとおりだ。

 6月22日(火)~24日(木) vs千葉ロッテ(ZOZOマリンスタジアム)

 25日(金)~27日(日) vs東北楽天(楽天生命パーク)

 28日(月) vs埼玉西武(京セラドーム)※ソフトバンク主催

 30日(水) vs埼玉西武(北九州市民球場)※ソフトバンク主催

 7月1日(木) vs埼玉西武(PayPayドーム)※ソフトバンク主催

 3日(土)、4日(日) vs北海道日本ハム(沖縄セルラースタジアム那覇)

 6日(火)、7日(木) vs千葉ロッテ(ZOZOマリンスタジアム)

 今週は千葉、仙台での遠征で6連戦。ここまではよくある話なのだが、28日の月曜日にも試合が組まれており、ソフトバンク主催ながら「鷹の祭典2021in大阪」のため京セラドーム開催となっている。そして、30日(水)はこちらも「鷹の祭典」で北九州市民球場での試合。7月1日(木)は一旦本拠地のPayPayドームに戻るが、腰を落ち着けることなく沖縄へ移動しての日本ハム2連戦。その後は再び千葉でのロッテ戦だ。

 一体どれだけの移動になるのだろう。

 路線図での営業距離や航空会社のマイル換算などでざっと調べてみた。

 鉄道・海浜幕張駅→仙台駅 383.5km

 飛行機・仙台→大阪 396マイル(約633.6km)

 鉄道・新大阪→小倉 555.1km

 鉄道・小倉→博多 67.2km

 飛行機・福岡→那覇 537マイル(約859.2km)

 飛行機・那覇→羽田 984マイル(約1574.4km)

 実際のチーム移動のとおりとは限らないし、各空港や主要駅を基点にしているために実際は球場までのバス移動などでさらに距離は伸びる。

 ただ、上記の移動だけでも総計で4073kmにもなった。

 コンディションを整えるのは容易でないことは明白だ。また、ビジター開催の場合はどうしても練習時間が限られるのも気がかりなところになる。

工藤監督「みんなで、全員で集中」

工藤監督。最近撮影したものがなく、今春キャンプ時のもの。すみません(筆者撮影)
工藤監督。最近撮影したものがなく、今春キャンプ時のもの。すみません(筆者撮影)

 球宴・五輪休止期間までもう1カ月を切っている。ここでひと踏ん張りできるか否かは今季ペナントのポイントになりそうだ。

 工藤公康監督はどのように捉えているのか。

「チームの状態を考えれば、1試合1試合が大事です。このロードが大事というより、ここだけでなくて他の試合も大事。もうとにかく1試合1試合を大事に戦っていくしかない。どの試合が大切で、どの試合が大切じゃないということはない。そこで全力を出す。次の日は考えないという戦いをしないと、打破出来ない」

 そのように語ったうえで、こう言葉を継いだ。

「これは1人では何ともならない。とにかくみんなで。試合に出ている人もベンチにいる人も、全員で集中してやっていくのが大事かなと思います」

ロッテ戦は対戦チーム打率.300の好相性

 また、工藤監督は打撃陣に向けて「自分自身で打破をしていかないといけない。勇気を持つのが大事。いつも言うように反省は大事だけど、『はぁ…』となってはいけない。思いきっていったらいい」と奮起を期待した。

 まずは入りのロッテ戦をいかに戦うかが重要になる。対戦は5月12日以来で、対戦成績は4勝3敗1分。このカードでは対戦チーム打率.300をマークしている。選手別では柳田が対戦打率.438、3本塁打、9打点を記録。さらに甲斐拓也捕手も同.435、2本塁打、4打点を残している。なんとか各選手、そしてチームとして復調のきっかけを掴みたいところだ。