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柳田悠岐が200号&100号本塁打をダブル達成!「200」はともかく、何がちょうど100発目?

田尻耕太郎スポーツライター
PayPayドームでの柳田外野手の紹介ビジョン(筆者撮影)

 福岡ソフトバンクホークス・柳田悠岐外野手が12日の東京ヤクルトスワローズ2回戦(PayPayドーム)でプロ通算200本塁打を達成した。

 1-0で迎えた四回裏の先頭で打席に入ると、ヤクルト小川泰弘投手の投げたチェンジアップが外角高めに浮いたのを見逃さずに、左中間方向へ逆らうことなく持っていった。打球は左中間席の最深部に飛び込む、柳田らしいパワフルな当たりとなった。

「ここ最近力みがあったので、力を抜いて、丁寧に打つことを心がけて打席に立ちました。いいスイングができました」

 そのようにこの一発を振り返りつつ、200号については「まさか自分がここまで打てるとは思いませんでした。これからも積み重ねていけるように、まず次の1本を打つことを目標に頑張っていきます」と話した。

この「100号」は史上4人目

2015年にトリプルスリーを達成。流行語大賞の表彰式に出席
2015年にトリプルスリーを達成。流行語大賞の表彰式に出席写真:アフロ

 ところで、この通算200号のほかに、もう一つの節目の一発にもなった。

 本拠地PayPayドームで放ったちょうど100本目のホームランでもあったのだ。NPB通算200発は史上110人目だが、PayPayドーム通算100号は4人目という希少な記録達成者である。

 柳田のプロ初本塁打は2年目だった2012年8月5日の西武15回戦で記録された。これも本拠地である当時名称・ヤフードームでの一発だった。

 プロ入り当初は「自分は中距離ヒッターなので」と謙遜気味にいつも語っていたが、2015年に34本塁打を放ったあたりから発言に変化が見られ、「30本をクリアしたことで意識が変わった」と話したこともあった。

 2018年には自己最多の36発をマーク。今季はこれが14号アーチで、リーグトップに3本差に迫った。自身初の本塁打王への期待もかかる。

柳田悠岐の年度別本塁打、()内は本拠地での本塁打数

2012年 5本(3本)

2013年 11本(4本)

2014年 15本(6本)

2015年 34本(13本)

2016年 18本(11本)

2017年 31本(15本)

2018年 36本(17本)

2019年 7本(4本)

2020年 29本(17本)

2021年 14本(10本)※6月12日まで

柳田は4位。本拠地歴代1位は?

 ちなみに、PayPayドームの個人通算本塁打歴代1位は平成唯一の三冠王でもある松中信彦氏の154本。

 そして2位がこの日まで146本を放っている松田宣浩内野手。当然、現役最多である。

 3位は小久保裕紀氏(現ソフトバンクヘッドコーチ)の127本で、柳田は4位にランクインしている。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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