熊本に本拠地を置く九州アジアリーグの火の国サラマンダーズは4日、元広島東洋カープの小窪哲也内野手と契約基本合意に至ったことを発表した。

 小窪は奈良県出身の36歳内野手。2007年大学・社会人ほかドラフト3巡目で広島に入団した。プロ1年目から98試合に出場。打率.270、3本塁打、19打点の成績を残した。その後はなかなかレギュラー定着とはいかなかったが、内野の全ポジションを守れるユーティリティプレーヤーとして存在感を発揮した。入団9年目の2016年には選手会長に就任し、チームのまとめ役に。広島はその年に25年ぶりとなるリーグ優勝を達成した。

 しかし、若手の台頭から徐々に出場機会が減少。2019年は51試合に出場して3季ぶりに100打席以上(125打席、打率.246)に立ったが、2020年はわずか3試合の出場に終わっていた。

現役続行目指して練習を続けていた

広島時代の小窪内野手(火の国球団より提供)
広島時代の小窪内野手(火の国球団より提供)

 その昨オフ、広島球団から指導者のオファーがあったものの現役続行の思いを捨てきれず、話し合いの末に小窪の意思を尊重する形で自由契約となり、退団していた。

 広島時代は通算13年間で705試合に出場。打率.259、18本塁打、153打点の成績を残した。

 広島退団後は所属先が決まらない中でも、新天地でのプレーを信じてひたすら練習を継続していた。

 赤ヘル軍団の広島から、同じく赤を基調とした火の国サラマンダーズのユニフォームに袖を通すことになった。

 火の国サラマンダーズは元西武、ソフトバンクなどでプレーした細川亨監督が指揮を執り、馬原孝浩ピッチングGM(元ソフトバンク、オリックス)、松岡功祐総合コーチ(元大洋。中日でコーチ歴)、吉村裕基選手兼任コーチ(元横浜、ソフトバンク)とNPB経験者が指導者を務めている。チームは好投手が多く、左腕の石森大誠らドラフト候補も在籍している。

 小窪はどんな思いを持ってこの時を待ち続けていたのか。また、どうして火の国でのプレーを選んだのか。

 入団会見が明日5日の午前に熊本市内で行われる予定になっており、小窪本人の口から語られるはずだ。

小窪哲也(こくぼ・てつや)

 1985年4月12日生まれ、奈良県出身。身長175cm、83kg。右投右打。PL学園高校から青山学院大学を経て、2007年大学・社会人ほかドラフト3巡目で広島カープに入団した。プロ1年目から一軍に定着。シュアな打撃と堅実かつ複数ポジションをこなせる守備力で首脳陣から重宝された。2016年から2シーズン選手会長を務め、チームはいずれのシーズンもリーグ優勝を果たし、精神的支柱として貢献した。昨オフに13年プレーした広島を退団していた。