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ソフトバンク二軍が3連勝。ヒーローは3打点&強肩発動の「背番号132」捕手

田尻耕太郎スポーツライター
入団3年目の渡邉陸捕手。熊本県出身、鹿児島の神村学園高校から入団(筆者撮影)

 4月23日、福岡ソフトバンクホークス二軍は、タマホームスタジアム筑後で行われたウエスタン・リーグ公式戦でオリックス・バファローズ二軍と対戦した。

バレンティンが右前打

【4月23日 ウエスタン・リーグ タマスタ筑後 1028人】

オリックス  000000001 1

ソフトバンク 01120200× 6

<バッテリー>

【B】●山下(0勝2敗)、飯田、前、海田、中川颯――稲富

【H】大関、椎野、板東、奥村、川原、◯大竹(2勝1敗)――渡邉陸

<本塁打>

なし

<スタメン>

【B】8福田 7西村 5西野 Dロメロ 9来田 3大下 4宜保 6元 2稲富

【H】4三森 7柳町 Dバレンティン 9上林 5増田 3黒瀬 8佐藤直 2渡邉陸 6小林

右前打を放ったバレンティン外野手(筆者撮影)
右前打を放ったバレンティン外野手(筆者撮影)

<戦評>

 ソフトバンクが3連勝。投打ががっちり噛み合った。

 二回、渡邉陸の犠飛で先制。三回は2アウト三塁からバレンティンの放った痛烈なレフトフライをオリックスの西村が落球して追加点を挙げた。記録は失策で打点なし。ただ、バレンティンは次の打席で右前打を放ち、今季初実戦以来2安打目を記録した。

 四回は渡邉陸が2点適時打。今日3打点の活躍だった。六回は三森の適時打と柳町の内野ゴロの間の1点で計2点を加えてダメ押しした。

 投手陣は細かな継投。大関が3回零封。その後4人は1回無失点。最後は大竹が2回を投げて1点を失ったが、自身2勝目をマークした。(了)

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渡邉陸捕手(3打点&2盗塁刺で攻守に大活躍)

 ベテランの高谷や九鬼がベンチ入りする中で「8番捕手」としてスタメン出場し、試合の最後までマスクを被った。打っては犠飛と2点適時打で3打点の活躍。プロ3年目で2軍公式戦デビューを果たした今季は、ここまで出場こそ9試合と多くないが、打率.375で4打点とアピールしている。

「バッティングは三軍で吉本亮コーチに体の使い方を教わり、それを実践することで力を抜いたスイングをすることができています」

 また、この日は6人の投手を引っ張り完封目前のリードを果たした。さらに四回には2度の盗塁刺を披露。「肩はセールスポイントです」と笑顔を見せた。

 背番号132の育成捕手は「元気と結果でアピールしていきたい」と支配下入りを誓った。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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