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ホークス上林誠知の「打率6割9厘」「10試合連続安打」を振り返る

田尻耕太郎スポーツライター
上林外野手(右)は小久保ヘッドの声に真剣に耳を傾けていた(キャンプにて筆者撮影)

 復活を期すホークスの背番号51、上林誠知外野手の勢いが止まらない。春季キャンプ中の紅白戦と練習試合、そして3月に入ってからのオープン戦でも快音を連発している。

 全10試合にフル出場して、限られた打席にもかかわらず10試合連続で安打を放っている。

 ここまでの軌跡、そしてその時のコメントを改めて振り返ってみる。

◆2月15日 紅白戦<白組・5番センター>

2打数1安打=右越え本塁打(打点1)、投ゴロ

「逆風だったので行かないかと思ったんですけど、しっかり捉えられてはいた。紅白戦の初打席だったので積極的にいこうと思っていた。うまく反応して打てました。逆方向に打つイメージを持ったまま、緩い変化球だったので引っ張ってしまったんですが、そのように球種やコースごとに対応できたらいいかなと思います」

◆2月19日 紅白戦<紅組・7番ライト>

2打数1安打=一ゴロ、右前打、四球

◆2月20日 紅白戦<紅組6番センター>

1打数1安打=中前打(打点2) 四球 四球

◆2月23日 球春みやざき・西武戦<7番センター>

2打数1安打=中前打、投ゴロ併殺打

◆2月24日 球春みやざき・ロッテ戦<途中出場>

2打数1安打=右三塁打(打点2・同点打)、中飛

「左投手から打てた。昨日、監督に特打の時に投げてもらったのでイメージが出来ていた。監督のおかげです。打ったのはスライダーと思う。下半身の使い方が上手くなっているので、ファウルにならなかった。目立たないといけない。ずっとヒットが出ているので、続けていきたい。今やっていることを、変えないように、ブレないようにしていきたい」

◆2月25日 球春みやざき・ロッテ戦<7番センター>

2打数1安打=三安打、空振り三振

◆2月27日 練習試合・オリックス戦<3番ライト>

4打数2安打=遊併殺打、中前打(山本の150キロ直球)、空振り三振、右安打

「1本目は日本のエースというか、(山本)由伸から打てたので自信を持ってやっていきたい。あの1本で終わらずに2本目を打てたことが収穫です」

◆2月28日 練習試合・オリックス戦<4番センター>

2打数2安打=中越え三塁打(打点2)、右前打(打点1)

「序盤から打線がつながってチャンスで回ってきた。良かったと思う。感触も良かったし逆方向に安打が出たのがよかった。実戦ではセンターからライトへのヒットが多かったので。キャンプ最後の試合を良い形で終わることができて良かった。実戦全試合で安打が出ているので、継続していきたい」

◆3月2日 オープン戦・中日戦<8番センター>

4打数3安打=空振り三振、一安打、右越え三塁打(打点2)、右前打

「キャンプ、練習試合と自分の中で非常にいい状態が続いていたので、ドームに帰ってきても違和感なく試合に入ることができたと思います。ここまでの実戦では毎試合ヒットが続いているので、そこはしっかりと意識をして、途切れることがないように、これからも自分のバッティングをしていきたい。明日からも頑張ります」

◆3月3日 オープン戦・中日戦<7番センター>

2打数1安打=右本塁打(打点2・先制)、空振り三振

「ホームランを打ったのはインコースなので、練習の成果だと思います。やってきたことが出たホームラン。チーム1号を本当は狙ってた。だけど、昨日海野が打っちゃったのでね。今年はブレることなく、変えることなくやるのが目標。シーズン最後まで続けたい」

【計10試合、23打数14安打12打点、2本塁打、打率.609】

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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