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【ホークス育成新人File】駒大から入団の育成5位・緒方理貢は「周東2世」に!

田尻耕太郎スポーツライター
目標は「盗塁王」。未来のスピードスターに(筆者撮影)

 育成5位ルーキーの緒方理貢内野手。担当の福元淳史スカウトは「走攻守バランスの良い選手。内外野を守れる器用なユーティリティプレーヤー。ショートを守ることの出来る高いディフェンス能力が魅力」とコメントしている。

 高校時代から内外野手としてプレー。東都の伝統校・駒澤大学で1年秋から外野手でレギュラーを獲得した。当時二部リーグだったが、緒方は打率3割以上をマークしてチームの一部リーグ昇格に貢献。その後もレギュラー格として出場を続けた。

「大学3、4年生では思うようなプレーができず、結果を出せなかった」と悔しがるが、それでもドラフトで指名されたのは確かな潜在能力を評価されたからだ。

盗塁の技術の自信

 スピード感あふれるプレースタイルが持ち味で「周東選手を目標にしています」と話す。「単純な足の速さというより盗塁の技術に自信があります。アピールポイントは、スタートを切ってからトップスピードに乗るまでの速さです」

 昨年の周東佑京の活躍は勿論刺激になっている。「13試合連続盗塁はテレビで見ていました。試合のたびに相手が変わるわけだし、警戒もされていく中で決めているのがすごい。色々と話を聞いてみたいです」と目を輝かせる。

 その周東も育成出身。ファーム拠点の筑後で若い翼を磨いてきた。「24時間野球に集中できる環境なので、たくさん練習をしたい。走攻守すべてでアピールをして『コイツを使ってみたら面白いな』と思われる選手になりたい」。

 現在のプロ野球界において複数ポジションを守れるのは大きな武器となる。いつの日か周東を脅かす存在として台頭するのを期待したい。

緒方理貢(おがた・りく)

1998年9月22日生まれ、22歳。宮崎県出身。A型。右投左打。小中学生時代は宮崎西部ボーイズに所属。京都外大西高校を経て駒澤大学から2020年育成ドラフト5位で入団。背番号は127。

性格は負けず嫌いで少々潔癖症。長所は「自分で怒ったことがないこと」。短所は「優柔不断なところ」。好きな食べ物は牛タンカレー。苦手な食べ物はしいたけ、グリーンピース。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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