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王貞治会長「忘れ得ぬ思い出に」福島で世界少年野球大会が開幕

田尻耕太郎スポーツライター
御年79歳になっても一本足打法は健在!(筆者撮影)

 福岡ソフトバンクホークスの王貞治球団会長が理事長を務めるWCBF(世界少年野球推進財団)などが主催する、第29回世界少年野球大会が8月1日に福島市で開幕した。

 今年は初参加となったラオス、21年ぶり参加のアルゼンチン、20年ぶり参加のガーナなど14の国と地域から少年少女(原則10歳、11歳)が招待された。

 来年の東京五輪で野球・ソフトボールの試合会場となっているあづま球場と同じ敷地内にあるあづま総合体育館で開会式が行われ、王会長は「積極的に友達を作って、どんどん交流してほしい。これからの1週間が忘れ得ぬ思い出になると思います」と挨拶した。また、福島出身の中畑清氏も駆けつけた。

復興の伝え手にも

 また、王会長は「子どもたちは大人よりも積極的。ヒトとヒトがつながり、交流が深まっていくのを見るとこの大会を作って良かったといつも感じています。多くの国や地域も子どもたち同士が交流することで、世界も広がります。子どもたちの表情や目の輝きが、この大会の宝物なんです」と話し、さらに福島での開催についても「震災があったが、復興がしっかり進んでいるということがなかなか伝わりづらい。復興の伝え手にもなれれば」と思いを言葉にした。

 そして王会長はその後行われた国際交流試合の始球式で打席に立ち、見事な一本足打法を披露した。

 世界少年野球大会は6日に閉会式を迎える。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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