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鷹ミランダがまた首位の若虎狩り!7回2安打無四球零封

田尻耕太郎スポーツライター
好投したミランダ(筆者撮影)

九鬼がサヨナラ打

 6月21日、福岡ソフトバンクホークスの2軍はウエスタン・リーグで阪神タイガース2軍と対戦した。

 また、この日がタマホームスタジアム筑後での今季初ナイターだった。

【6月21日 ウエスタン・リーグ タマスタ筑後 1,837人】

阪神     000000001  1

ソフトバンク 100000001× 2

<バッテリー>

【T】馬場、石井、●石崎(0勝1敗)――片山

【H】ミランダ、田中、岡本、○川原(1勝0敗)――九鬼

<本塁打>

なし

<戦評>

ソフトバンクがウエスタン首位阪神を相手にサヨナラ勝ちした。初回、3番・コラスの二塁打などでチャンスを作り4番・長谷川勇の内野ゴロの間に先制。そのまま「スミ一」の展開で終わるかと思われたが、9回表に3番手岡本が満塁のピンチを招き降板。リリーフした川原が阪神中谷に押し出し四球を与えて土壇場で追いつかれた。

しかし、9回裏、この日韓国遠征から帰国したばかりで途中出場の古澤が安打を放ち、さらに7番の田城が二塁打で2アウトながら二、三塁の好機を生み出すと8番・九鬼が石崎の直球を右中間に弾き返すサヨナラ打を放った。(了)

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ミランダ「低めを意識した」

 先発のミランダが安定した投球で若虎打線を手玉に取った。7回を丁度100球で投げきり無失点。被安打2、無四球、奪三振6と完璧に近い内容を見せた。

 昨年のシーズン終盤にホークスに入団し、救世主的な存在となった左腕。しかし、今シーズンはやや安定感を欠いている。一軍では9試合に投げて3勝3敗、防御率5.02。ここ最近は一、二軍を行ったり来たりとなっている。

 6月1日のウエスタン阪神戦(甲子園)では7回3安打1失点と好投。その結果を受けて、昇格即先発となった今月11日の阪神戦(ヤフオクドーム)だったが、6回2失点と試合を作ったものの112球を費やす投球内容が仇となり再びファーム調整となっていた。

 中9日で臨んだこの日はまたしても阪神戦。「低めに投げることを意識した」と臨み、満足いく内容と結果を手にした。「球数のことはあまり気にしていない。自分の投球が出来れば、自然と理想的な内容になると思っている」。投げるボール自体はずっと良好で、コンディションも問題なし。「準備は常に出来ている」。チームの現状を考えれば、また一軍で先発する機会は巡って来るだろう。真価を問われる登板になる。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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