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元祖速球王の今季初1軍が見えてきた!ソフトバンク五十嵐亮太「今年一番よかった」

田尻耕太郎スポーツライター
今季12試合目で防御率1点台前半。調子が戻ってきた

城所がサヨナラ打&本塁打

6月23日、ソフトバンクはウエスタン・リーグで中日と対戦した。

【6月23日 ウエスタン・リーグ タマスタ筑後 1,564人】

中日     0020000000  2

ソフトバンク 0000011001× 3

<バッテリー>

【D】大野雄、浅尾、岡田、三ツ間、●福谷(1敗2セーブ)――桂

【H】スアレス、椎野、飯田、川原、五十嵐、○高橋礼(3勝1セーブ)――堀内、栗原

<本塁打>

【H】城所1号 【D】石岡3号

サヨナラ打を確認し、自軍ベンチに笑顔を見せる城所
サヨナラ打を確認し、自軍ベンチに笑顔を見せる城所

<戦評>

 ソフトバンクが延長10回、城所の殊勲打でサヨナラ勝ちした。1死三塁からセンターへヒットを放った。城所は2点ビハインドの6回の打席でも追撃のソロ本塁打。計3安打2打点の活躍だった。また、7回の同点は代打・周東の犠飛だった。

 先発のスアレスは1回を打者3人できっちり抑える好投。2番手の「第2先発」椎野は5回2失点。その後のリリーフ陣はそれぞれ1回無失点に抑えた。ルーキーの高橋礼は3勝目をマークした。(了)

五十嵐、10日ぶりマウンド「フォームを修正」

 

 ベテランの五十嵐亮太が10日ぶりのマウンドで躍動感あふれる快投を披露した。

 2対2の9回表無死一塁から登板。最初の打者に犠打を決められ得点圏に走者を進められたが、後続の打者2人を内野ゴロに仕留めて無失点でマウンドを降りた。

 自慢の剛速球が戻ってきた。148キロを計測。その数字以上に威圧感のある直球で、打者は差し込まれていた。

 五十嵐も納得の表情で、「今年一番よかった」と振り返る。

「ずっとストレートが安定しないところがあって、その修正や確認をするために登板間隔が空いていた。課題はフォームでしたが、今日はイメージするフォームで、イメージ通りの球が投げられました。言葉にするのは難しいけど、力みのない状態でボールに力を伝えることが出来るようになった。変化球もストレートと同じように投げられたし、今日は収穫があったと思います」

腰は心配なし

 五十嵐は日米合わせて21年目のシーズンを迎えている。今年はキャンプイン直前に腰を痛めて、宮崎キャンプは不参加。独自でリハビリと調整を続けて5月12日に今季初登板を果たした。ウエスタン・リーグではこの日が12試合目のマウンド。防御率1.35と安定した成績を残しているが、1軍昇格の声は今季まだない。

「これまでに連投も回跨ぎもやっている。今から改めて行わなくても、もう大丈夫」

 腰の状態はすでに回復。あとはお呼びがかかるのを待つだけだ。

 一軍ブルペン陣は毎試合、力を振り絞って戦っている状態。この梅雨時、これからの夏場はどんどん疲労がたまっていく。実績十分の五十嵐の力が必要な時期が、どこかで必ずあるはずだ。(了)

タマスタ筑後、今季5万人突破

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 ソフトバンクはこの日のウエスタン中日戦で、今季のタマホームスタジアム筑後(タマスタ筑後)における同リーグの主催公式戦の来場者累計が、今季29試合目で5万人を突破(51,053人)したと発表した。

 また、5万人目の来場者には、HAWKSベースボールパーク筑後のキャラクター「ひな丸」より記念のひな丸人形がプレゼントされ、さらに球場内の飲食店舗「ファームキッチン」で球場グルメのふるまいサービスも併せて行われた。(了)

※写真はすべて筆者撮影

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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