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「熱男」襲名宣言!横浜高からソフトバンク入団の増田珠の激アツ決意

田尻耕太郎スポーツライター
入団発表に臨んだソフトバンク増田珠内野手(右)・筆者撮影

会場を誰よりも沸かせた

日本一球団のソフトバンクに新たなスター候補生が入団してきた。

今年度のドラフト会議で指名された11選手(支配下5名、育成6名)の入団発表会見が福岡市内で行われた。1位の吉住晴斗(鶴岡東高)は「最多勝」、2位の高橋礼(専修大)は「新人王」と目標を掲げる中、続いて立ち上がった増田珠(ますだ・しゅう、横浜)の色紙には「2000本安打」という大志がはっきりと記されていた。

そして、増田の言葉に、会場に招待されていたファンはこの日一番の歓声を上げた。

「やっとこの日が来たなという気持ちでいっぱい。(長崎出身なので)また九州で野球が出来ることをすごく嬉しく思う」

そして、次の言葉だ。

「松田選手のような熱い男になりたい。持ち味は声と元気。しっかりチームを盛り上げられる選手になりたい」

会場は自然と大きな拍手に包まれた。

今夏の神奈川大会で本塁打の新記録

増田は今ドラフトで、将来有望な高校生スラッガーとして注目を集めた逸材だ。強豪の横浜高校で1年春からベンチ入りし、2年生から主軸を務めてきた。3年夏の神奈川県大会で大会新の4試合連発と同タイの5本塁打で一躍脚光を浴びた。

しかし、増田は言う。

「僕は中距離打者タイプだと思っています。打率にこだわって、毎年3割を残せる打者になりたいです。その中で自分のツボにきたらホームランも。特に勝負強さ、ここで打ってほしいという期待に応えられる選手になりたいです」

また、故郷の長崎では、通っていた稲佐小学校と淵中学校が、あの福山雅治と同窓ということで話題に。この日の入団発表も長崎のテレビ局が取材に訪れていた。

背番号は33

高校までは主に中堅手だったが、ホークスでは三塁手をはじめ二塁手など内野手に挑戦していく。

背番号は「33」に決まった。奇しくも松田宣浩の「3」を2つ合わせた番号になった。

「10年後には誰からも頼られるリーダーになりたいです。『熱男』になるので、応援よろしくお願いします!」

熱さも倍に、夢を語る18歳。いつの日か、鷹の看板プレーヤーへとなってみせる。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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