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楽天へトレード移籍の斐紹、ホークスに別れの挨拶「寂しいけど、また一から」

田尻耕太郎スポーツライター
達川ヘッドコーチから激励の言葉を受ける斐紹(右から2人目) ※筆者撮影

ホークスナイン、ファンからも激励の拍手

ただ一人スーツ姿でグラウンドに現れた。

ソフトバンクから楽天へトレード移籍することになった斐紹が、12日朝にソフトバンクキャンプ地を訪れて“かつて”のチームメイトの前で挨拶を行った。拍手で送り出される中、スタンドのファンからも大きな激励の拍手と声が飛んだ。

前日11日までは通常通りにソフトバンクのユニフォームを着て練習を行っていたが、午後に通達をされた。

7年間を過ごしたホークスとの別れ。寂しい気持ちはあるが、悲壮感はない。

「チャンスをもらえるということ。それはプラスです。また一から頑張ろうという気持ちもあります」

コンバート検討からの急転移籍

打撃力に定評がある。新天地での活躍に期待。
打撃力に定評がある。新天地での活躍に期待。

 ドラフト1位で入団。昨年は開幕スタメンマスクを任されるなどしたが、なかなか期待に応えられずにいた。今年は同期入団の甲斐拓也が台頭。この秋、定評のある打撃力をより生かすために違うポジションへのコンバートも検討されていたという。

「楽天では捕手一本。内野手というような話も聞いていません」

 楽天にはソフトバンクでともにプレーしたベテラン捕手の細川亨もいる。斐紹は「また一緒にやれるのは楽しみ」と笑みを浮かべた。

「楽天は同一リーグなので頑張って一軍でプレーすれば、今度はホークスと戦える。本当に強いチーム。そのチームと戦えるのはワクワクします」

 この日のうちに福岡に戻り、15日に倉敷へ移動。16日から楽天の秋季キャンプに合流して、クリムゾンレッドの一員となる予定だ。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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