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ファーム調整の本多雄一が実戦復帰。高橋純平は153キロ「指にかかった」

田尻耕太郎スポーツライター
本多雄一選手

7月7日、ソフトバンクはウエスタン・リーグで中日と対戦した。

【7月7日 ウエスタン・リーグ タマスタ筑後 1,121人】

中日     110000302 7

ソフトバンク 000100005 6

<バッテリー>

【D】○若松(1勝2敗)、丸山、祖父江、三ツ間、S浅尾(2勝1敗10セーブ)――赤田

【H】●攝津(2勝2敗)、高橋、笠谷、伊藤祐、大隣――高谷、張本

<本塁打>

【H】斐紹3号 【D】渡辺2号

<戦評>

ソフトバンクが最終回に大反撃するもあと1点及ばずに敗れた。これで3連敗。投手陣がピリッとしなかった。攝津は初回先頭打者の渡辺に被弾。高橋、笠谷は制球が定まらず、伊藤祐も左打者に四球。大隣は雨の不運もあったが、連打を浴びて2点を失った。

打線は2試合連続完封負けの沈滞ムードを吹き払うよう最後に奮起。9回は先頭の代打・黒瀬のヒットから打線がつながった。三森、川瀬、塚田がタイムリーを放った。(了)

本多「気にならなかった」

首痛で戦列を離れていた本多雄一が6月18日以来の実戦に臨んだ。「1番二塁手」で予定の5イニングに出場。3度打席に立ってノーヒットに終わったが、最終打席はいい当たりのレフトフライを放った。「逆方向にいい打球を飛ばせるのは、しっかりボールに入っていけてる証拠。もし内角に来たら一、二塁間に自然に引っ張ればいいし、内容のある打席だったと思います」。

守備も無難にこなして二遊間の深い位置へのゴロもアウトにする軽快なプレーも見せた。首は以前にも痛めた経験があり、「場所は同じ。そこは付き合っていかないといけない」と話すが、「今日はプレーの中でも気にならなかった。ホント久々の試合でしたね」と声は明るかった。(了)

こちらも久々実戦の高橋「狙って投げられた」

2番手で1イニングに登板した高橋純平が今季最速153キロをたたき出した。

高橋は6月11日のウエスタン阪神戦(甲子園)で先発したが右肩不調を訴えて3イニングで降板。以来、マウンドから遠ざかっていた。だが、軽症でピッチングなどの調整は続けていた。

「やっぱりブルペンで投げるよりバッター相手の方が楽しい。今日はストレートが指にかかっていた。153キロが出た球もアウトローへのストライクゾーンに狙って投げることが出来たボール。ああいう球を増やしていきたい」

この日は1回で22球を費やした。やや制球を乱す場面もあり、「球数を1回15球以内で収められるようにしないと」と反省の言葉も忘れなかった。(了)

ルーキー三森が公式戦初打点をマーク

ルーキーの三森大貴が公式戦初打点を挙げた。9回を1対7で迎えたが、1死満塁のチャンスで代打として告げられた。センター前へのクリーンヒットで1人生還。その後の猛攻にもつなげた。

「打点のことは意識していなかったです。たまたま走者のいる場面で打てた。それは良かったと思います」

ここまで打率は.281。高卒ルーキーとしては健闘しているといっていい。

「まだプロの変化球のキレなどに追いつかないこともあるけど、どんどん振って合わせていくようにしている。試合に出ることでそれが積み重なってびっくりすることは減ってきています」

たしかな手応えを得ながらルーキーが前進している。(了)

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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