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上林誠知が首位打者死守か、カニザレスが逆転3冠王か<今日ウエスタン最終戦>

田尻耕太郎スポーツライター

現在1位上林.329、カニザレスとは8厘差

9月27日(日)、ウエスタン・リーグは今季最終戦を迎える(福岡ソフトバンクホークス×広島東洋カープ・雁の巣球場 12:30開始)。

すなわち、今日の試合が終われば今季の2軍タイトルも確定するのだが、ここにきて俄然面白くなってきたのが首位打者争いだ。

首位打者でこの日を迎えたのは、伸び盛りの20歳上林誠知。前日26日の試合は2打数0安打でやや数字を落としたものの、打率.329(304打数100安打)をマークしトップに立っている。

逆に26日、場外ホームランを含む4打数2安打で数字を上げたのがバーバロ・カニザレス。打率.321(280打数90安打)、上林とは8厘差の2位につけている。

上林「首位打者を獲りたい」

首位打者めざす上林誠知
首位打者めざす上林誠知

上林はシーズン前から「今年は2軍でタイトルを獲る」を目標にして臨んできた。現在16盗塁でタイトルをほぼ手中にしているが、1位最もほしいのは「首位打者」とずっと公言してきた。

27日の最終戦で4打数1安打ならば打率.3279となり、この場合カニザレスが4打数3安打でも打率.3274で追いつかない。上林は1安打でも放てば首位打者獲得に大きく前進することになる。

史上5人目(6度目)のファーム三冠王なるか

今日の打棒が爆発か、カニザレス
今日の打棒が爆発か、カニザレス

一方のカニザレスは打率こそ2位だが、本塁打18と打点54はリーグ1位。この日の結果次第で3冠王獲得の可能性がある。

過去のファーム三冠王は――

1977年 庄司智久(巨人) 打率.344、10本塁打、54打点

1997年 ボニチ(オリックス) 打率.338、15本塁打、58打点

2000年 ポール(西武) 打率.353、21本塁打、69打点

2001年 ポール(西武) 打率.352、27本塁打、95打点 ※2年連続

2007年 迎祐一郎(オリックス) 打率.342、17本塁打、61打点

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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