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2軍優勝で胴上げの金子圭輔に、まさかの反響…真相を本人&若鷹に直撃

田尻耕太郎スポーツライター

Twitterで一時騒動に

胴上げされる金子圭輔選手
胴上げされる金子圭輔選手

ホークス2軍がウエスタン4連覇を決めた20日、試合後のグラウンドで真っ先に胴上げされたのはもちろん水上善雄2軍監督だ。だが、なかなか歓喜の輪がほどけない。すると続いてその中央に呼び寄せられたのは、12年目ベテランの金子圭輔内野手。プロ野球選手としては軽量の、68キロの体が、高々と宙を舞ったのだった。

その写真を球団公式サイトの速報原稿に掲載した。すると、Twitterを中心に思わぬ言葉が飛び交った。「ねこさん(金子の呼称)の引退ってのは本当なんですか?!!」。球団公式Twitterは「ないない(笑)」と否定。なかには「(背番号4なので)V4にちなんで?」との声もあった。だが、当日は遠征取材だったため、満足な時間がなく本人に話は聞けずじまい。そこで、日を改めて真相を探ってみた。

自然発生した、若鷹の「キャプテン」

まずは若手だ。2年目育成内野手の曽根海成選手に訊ねてみる。すると早速有力情報が。

「金子さん、ファームでは『キャプテン』ってみんな呼んでるんですよ。僕は8月から2軍に合流する機会が多くなったので、いつからか分かりませんが」

程よい年齢のところで、26歳の塚田正義選手にも声を掛けた。

「ねこさん、夏場からずっとフル出場でチームを引っ張ってくれていました。誰が言い出したか、2カ月くらい前から『キャプテン』で呼ぶようになったんです。特に守備でみんなを引っ張ってくれる。普段の姿勢もそうだし、ベテランの鑑。若手の手本ですよ」

刺激を受けた中堅クラスが頑張れば、若手はそれ以上やる。まさしく好循環だ。

そして金子圭輔選手本人。

「僕は『いや、いや』って抵抗したんですけどね(笑)。ネットが炎上してるんでしょ、引退って。ないって書いといてくださいね(笑)」

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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