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ホークス2軍にM9!…でも首位攻防は中止。戦わずマジック点灯のナゼ?

田尻耕太郎スポーツライター
雁の巣球場、正面入り口の看板

午前9時過ぎ、グラウンドコンディション不良で中止

【9月10日 ウエスタン公式戦 ソフトバンク×広島 雁の巣】

9月10日(木)に雁の巣球場で予定されていたウエスタン・リーグ首位攻防戦、注目の1位ホークスと2位カープの直接対決だったが、午前9時過ぎにグラウンドコンディション不良での試合中止が決まった。

これによって、ホークスは戦わずしてリーグ優勝マジック「9」を点灯させた。

ん? 1軍では起こりえない珍事。ナゼだ――?

今季、中止試合の再試合は行わず

今季のウエスタン・リーグは中止試合の再試合を行わないためだ。

この日の中止により、現時点でのホークスの今季最大試合は112、一方のカープは111となった。

今季、両チームが直接対決するのはあと3試合。首位のホークスが仮にこれを全敗しても、残りの9試合を全勝すれば勝率.663となる。

一方のカープは残り12試合を全勝しても勝率.660。それでホークスに「M9」が点灯した次第だ。

最短Vは17日、北神戸

また、「中止試合の再試合は行わない」ため、今後も両チームの勝敗のみならず、いずれかの試合が中止になることで、マジックに変動が起こり得るというちょっと複雑なシステムになっている。現時点でのホークスの最短でのウエスタン優勝決定日は来週木曜日17日(対バファローズ・北神戸)だ。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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