金融庁からうんこコンテンツが爆誕!

金融庁と言えば、金融行政を司り、監督官庁として国内の金融機関ににらみを利かせています。その一挙手一投足はすべての金融機関の恐れの的です。

とはいっても、にらみを利かせているのは金融機関の暴利をむさぼるような商売であって、個人に対しては基本的に優しい目が向けられているようです。

NISAの普及啓発では、全国に職員が足を運んで小規模セミナーを開催したり、各種イベントを個人投資家目線で開催しています。WEBにも個人向けの読み物コンテンツがたくさん掲載されていて、読んでいると柔らかさに驚いたりします。

例えば「教えて虫取り先生」とか、タイトルだけ見ると投資を学ぶコンテンツとは思えませんが、内容も分かりやすいものとなっています。

金融庁 NISA特設ウェブサイト内「教えて虫とり先生」

そんな金融庁が、今度は小学生がお金を学ぶコンテンツに乗り込んできました。しかも、小学生に絶大な人気を誇るキラーコンテンツ「うんこ」とタイアップしての登場です。

株式会社文響社が「うんこドリル」シリーズを出版し、今では累計820万部の発行を達成しているそうですが、これとのコラボ企画という、かつてないコンテンツが爆誕しました。

「うんこドリル」といえば、全ての問題に「うんこ」が登場することで子育て世帯に有名です。そして、子どもの「うんこ」好きは半端ではありません。とりあえず「うんこ」ネタを出せばゲラゲラ笑っています。

しかし、「お金とうんこ」の相性はいかがなものでしょうか。いやしくもお金をうんことからめてしまう(もちろん物理的ではなく)のはいかがなものでしょうか。教育上不適切なコンテンツになっていないか心配です。

小1男子を家族に抱えるFPとして、内容を厳しくチェックしてみたいと思います。

3/18 金融庁 小学生向けコンテンツ「うんこお金ドリル」の公表について

FPも問題にチャレンジ ついつい「うんこ」の選択肢を押してしまう罠にはまる

さて、「うんこお金のドリル」のページはこちらです。コラムを読まずにいきなりドリルに行きたい方はどんどんページ移動してください。

特設ページ うんこお金ドリル生活編

「スタート」をクリックすると、お金に関する問題が出題され、4択の設問から回答していくのが基本パターンです。そして「うんこドリル」の伝統と格式に則って、必ず設問には「うんこ」ネタが登場します。

第一問では「5000円のゲームソフトがほしいけれど、財布には500円しかない。どうすればいい?」とありますが

A:あきらめる

B:お金を貯めてから買う

C:うんこと交かんする

D:こっそり持って行く

という4択が示されます。

これは……Cをクリックせざるをえないですよね!

それぞれクリックすると○×で正解か不正解かが示され、解説が表示されます。やはり「うんこ」は不正解でした。

以下、必ず回答の選択肢に「うんこ」があらわれ、うんこドリルのあのイラストが展開されます。

ちなみに正解はひとつとは限らないので、「うんこ」選択で○になることもあります。そこはドリルをやってみた人のお楽しみです。

問題数は全7問。クリアした人はおそらく「もっと答えたかった……うんこドリル楽しすぎる」となることでしょう。せめてあと5問くらいは欲しかった!(禁断症状があらわれている)。

笑いながらお金の基本ルールを学んでみよう

結論をいえば、小学生が楽しくお金の基本ルールを学ぶ基礎的コンテンツとしてアリだと思います。低学年か高学年か、といえば、低学年から中学年向けということになるでしょう。

とはいえ、高学年でも笑いながら一読することには意義があると思います。楽しくお金について学ぶということはとても大事なことです。お金は幸せを得るための手段であって汚いものとかズルいものと卑下する必要はないからです(「うんこ」は汚いですが

また、「うんこ」をとりあえず選択してしまう小学生男子でも、回答ではちゃんとお金のことを学べるようになっていますので、そこも安心です。

WEBコンテンツ止まりにするのはちょっともったいない気もするので、A4で8ページくらいの冊子にして、全国の小学校に配布してもいいと思いました。

全国の小学校に「金融庁」の名前で「配布のお願い」が届いたので、緊張しながら先生が開封してみたら「うんこドリル」なんて痛快ですよね。

そろそろ春休みがやってきますし、子どもを抱えるご家庭でも、春休みのお金の勉強ということで、「うんこお金ドリル」に親子でチャレンジしてみてはいかがでしょうか

おまけ

……いやはやファイナンシャルプランナーとして物書きの仕事を20年以上やっているわけですが、まさかこんなに「うんこ」を連発する記事を公開する日が来るとは思いませんでした。楽しかった。

企画を進めた金融庁の担当職員には敬意を払いたいと思います。だって、企画書とか稟議書に「うんこ」って連呼してあって、それを会議や上司向け説明で連呼するんですよ? 「このうんこお金ドリルを活用することで国民の金融リテラシー向上の基盤となる小学生へのリーチが期待できます」とかね。くくく。(←いや笑っちゃいけないのですが、考えると笑ってしまいます)