外出自粛でも「実は増える出費」にご注意 テレワークに巣ごもり消費であなたの家計は負担増のおそれ?

自宅の時間が長くなると思ったより家計の出費増かもしれません(写真:アフロ)

テレワークに外出自粛の巣ごもり消費、実は「家計の出費がじわり増える」かも

自宅にいる時間が大幅に増えています。皆さんが今がんばっているとおり、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言により、できるだけ在宅でいるよう求められているためです。

仕事も可能な限りテレワークが求められているます。いきなり出社しなくなった人も多いでしょう。自宅勤務できる人は昼間に家にいる時間が圧倒的に増えています。

今までは会社帰りにどこかに寄って終電近く帰っていたような人も在宅時間が一気に増えました。テレワークなら勤務終了時点で自宅にいますし、出勤している方も今は寄り道なく帰宅していることがほとんどです。

週末もそうでしょう。週末といえば外出している時間のほうが多かった人などは、完全に逆転し、ほとんどの時間を自宅で過ごしています。

こうした変化は「家計の出費がじわり増える」状態であるかもしれません。最近は「巣ごもり消費」という言葉を見かけるようになりました。家計が厳しさを増しつつあるなか、出費に注意すべきポイントはどこでしょうか。まとめてみます。

ポイント1)光熱費が増える

自宅で過ごす時間が増えるほど、支出が増える形で連動する項目があります。例えば

・電気代

・水道代

・ガス代

などの光熱費は上昇の可能性が大です。「電気代」に影響するのは、照明器具、テレビ、エアコン等季節家電などの使用時間が増えることです。

この3つで家庭の電気代の約3割ともいわれますが、自宅にいる時間が倍以上に増えた場合、その影響は無視できません。

本来なら、冬の暖房代の出費が軽くなる時期ですが、電気代がこの数カ月、まったく下がっていない、ということがあるかもしれません。

水道代やガス代も、自宅にいる時間が増えた分、自炊などの関係で増える可能性があります。光熱費については要注意です。

※参考 経済産業省 資源エネルギー庁

ポイント2)食費が増える

食費も増える可能性があります。影響が大きいのは「昼食」と「夕食」です。

子どもも毎食自宅で昼食を取ります。学校給食は低コストで栄養のある食事を提供する素晴らしい仕組みですが、今はこれに頼ることができません。カップ麺に唐揚げのようなシンプルなランチでも費用は上回ります。

親も職場で低コストの配達弁当や社員食堂が利用できていた場合、コスト増になるでしょう。

夕食については外食が減った分とのトレードオフですが、自炊をすれば思ったより割高になることもあります。デリバリーを頼めば外食と変わらない、なんてこともあります。

酒代も、外で頼むより安価ですが、ストレスもあって飲み過ぎている人もあるようです。要注意です。

ポイント3)遊興費が増える(課金とか)

娯楽費用についてもケースによっては負担増のおそれがあります。カラオケやボーリング、映画などのお出かけが減っている分、自宅遊びのための費用が増えているからです。

スマホやタブレットで遊ぶソシャゲなどは稼働時間が増加している課金が増えているといいます。Forbesの記事によれば、

2020年第1四半期における、Google Playのアプリのダウンロード件数は前年同期比で5%上昇(略)、iOSのアップストアのダウンロード件数は前年同期比15%増

アプリの利用時間では、第1四半期のアンドロイドの全アプリ(略)の利用時間は、前年同期比で20%の上昇

App Annieによると、2020年第1四半期のグローバルでのアプリ売上(iOSとアンドロイドの合算)は、約234億ドル(約2.5兆円)に達し、四半期あたりの消費者支出額としては史上最高額を記録

出典:Forbes「世界のアプリ売上は1四半期で2.5兆円、コロナで最高額更新」

とのことです。「あ、オレも課金したなー」という人は多いでしょう。日本でも、Switch版「あつまれ どうぶつの森」は10日間で260万本を売り上げたそうです(ファミ通.comによる)。

ハードウェアの販売も好調で、Switchは特に全国的に品薄状態となり、販売抽選に申し込みが殺到する状態です。

自宅で過ごす長い時間の過ごし方として、電子書籍の購入、動画見放題などのサブスクリプションの新規契約などもあります。Netflixは2020年1~3月期に有料契約者を1570万人も増やしたと報じられています。

「巣ごもり消費」は高額になるイメージがありませんが、もしかすると相当の支出増が生じているのではないでしょうか。

下がる出費との見合いでバランスをしっかり取りたい

さて、ちょっとおどしてしまいましたが、必ずしも出費が増えるばかりではありません。下記のような出費はテレワークに外出自粛の流れで減少する可能性もあります。

・交通費……通勤だけでなく遊興での外出も減少するため交通費が減少する。6カ月定期をすでに購入していた場合は解約も検討したほうがいいかもしれない。

・交際費……飲み会がほぼゼロになったことで、交際費が減少する。zoom飲み会などは自分の飲む缶ビールと簡単なおつまみだけで開催でき、むしろローコストになることが多い。

・食費……高めの外食が多かった人の場合、食費が減少する。ランチや夕食をお店で多く食べていた人が、自宅での昼飯はカップラーメン程度にするとむしろ下がることもある。

「支出ダウン要因」と「支出アップ要因」のどちらに軍配が上がるかは皆さんの家計をチェックしてみてください。

ただし、トータルでは負担増になる可能性は少なくないと思われます。ここからしばらくは収入も不安定になる時期です。気をつけて家計管理をしていきたいものです。

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