老舗が手がけるクリスマスにおすすめの和菓子
よろスィーツ!スイーツなかのです。
大分県竹田市にある「但馬屋老舗」。創業1804年、大分でも随一の老舗として知られる和菓子屋さんだ。
代表作「荒城の月」と「三笠野」は、江戸時代から続く銘菓であり、古くは藩主にも献上されていたお菓子である。
そのような歴史があるお店が落雁の新しい形を提案している。
それが「MOTHER OF MERCY」。
大分県立美術館のお土産として誕生し、美術家・ミヤケマイさんと共同で開発されたお菓子だ。
但馬屋老舗がある竹田市は、キリシタン大名の土地だったこともあり、現在でも街の中にある「キリシタン洞窟礼拝堂」では当時の文化に触れることもできる。
竹田市の歴史的な背景をお菓子に落とし込み、キリシタン文化に和のテイストを掛け合わせたのが、こちらの落雁。
聖母マリアと十字架を模った真っ白な落雁は、見れば見るほど繊細なデザインに惹き込まれていく。
この美しい模様を生み出すために、木型職人さんとは何度も話し合いをしながら、試行錯誤を重ねてつくられたのだそう。
マリア像はやさしいミルク味、十字架は清々しいミルクミント味と、それぞれモデルをイメージしたフレーバーが楽しめる。
特にミルクミント味の落雁は、今まで食べたことがなかった珍しさがあり、落雁のイメージを覆すような爽快さが印象的だ。
パッケージにもこだわっていて、教会のステンドグラスや竹田市の石畳をモチーフにしたもので、幾何学的なデザインに込めたストーリーも素晴らしい。
色は赤と青の二種類があり、どちらも落雁の内容は同じだが、揃えて眺めたい愛しさがある。
クリスマスにもぴったりの心に残る和菓子。
但馬屋老舗
「MOTHER OF MERCY」
https://tajimaya-roho.shop-pro.jp/?pid=144667151
撮影=スイーツなかの