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老舗が手がけるクリスマスにおすすめの和菓子

スイーツなかのスイーツ芸人

よろスィーツ!スイーツなかのです。

大分県竹田市にある「但馬屋老舗」。創業1804年、大分でも随一の老舗として知られる和菓子屋さんだ。

代表作「荒城の月」と「三笠野」は、江戸時代から続く銘菓であり、古くは藩主にも献上されていたお菓子である。

そのような歴史があるお店が落雁の新しい形を提案している。

それが「MOTHER OF MERCY」。

「MOTHER OF MERCY」各¥1,620 (お取り寄せ可)
「MOTHER OF MERCY」各¥1,620 (お取り寄せ可)

大分県立美術館のお土産として誕生し、美術家・ミヤケマイさんと共同で開発されたお菓子だ。

但馬屋老舗がある竹田市は、キリシタン大名の土地だったこともあり、現在でも街の中にある「キリシタン洞窟礼拝堂」では当時の文化に触れることもできる。

竹田市の歴史的な背景をお菓子に落とし込み、キリシタン文化に和のテイストを掛け合わせたのが、こちらの落雁。

聖母マリアと十字架を模った真っ白な落雁は、見れば見るほど繊細なデザインに惹き込まれていく。

この美しい模様を生み出すために、木型職人さんとは何度も話し合いをしながら、試行錯誤を重ねてつくられたのだそう。

マリア像はやさしいミルク味、十字架は清々しいミルクミント味と、それぞれモデルをイメージしたフレーバーが楽しめる。

特にミルクミント味の落雁は、今まで食べたことがなかった珍しさがあり、落雁のイメージを覆すような爽快さが印象的だ。

パッケージにもこだわっていて、教会のステンドグラスや竹田市の石畳をモチーフにしたもので、幾何学的なデザインに込めたストーリーも素晴らしい。

色は赤と青の二種類があり、どちらも落雁の内容は同じだが、揃えて眺めたい愛しさがある。

クリスマスにもぴったりの心に残る和菓子。

但馬屋老舗
「MOTHER OF MERCY」
https://tajimaya-roho.shop-pro.jp/?pid=144667151

撮影=スイーツなかの

スイーツ芸人

東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、芸人の道へ進み、子どもの頃から好きだったお菓子を独学で勉強。特注のパンケーキハットをトレードマークに、唯一無二のスイーツ芸人として活動を始める。老舗からコンビニまで多ジャンルの和洋菓子を一万種類以上食べ歩き、その確かな知識で「林先生の初耳学」「メレンゲの気持ち」など多数テレビ番組に出演。「CREA」「ViVi」で連載を持つなど、ライターとしての顔も持つ。西武渋谷店では自ら企画した催事「奥渋ギフト」を開催、行政と取り組んだ監修商品を発売、コンクールの司会や審査員を務めるなど、多岐にわたり活躍している。

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