森保ジャパンは川崎フロンターレのサッカーを見習うべし

(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

 鹿島アントラーズ(2016年)→川崎フロンターレ(2017、2018年)→横浜Fマリノス(2019年)。過去4年、Jリーグの優勝チームは、上記のように推移してきた。昨季は横浜が、鹿島(3位)、川崎(4位)の間に割って入り、2強時代を終焉に導いた。

 鹿島、川崎の巻き返しはあるのか。横浜の勢いは続くのかーーとは、過去4年の関係性に基づく今季の見どころになる。

 この中で鹿島はスタートダッシュに失敗。7試合を終了して勝ち点4。清水エスパルスとともに最下位に沈んでいる。今後、ある程度、順位を挽回するだろうが、リーグを牽引する位置まで戻れるかと言えば、難しそうな気がする。

 横浜も11位(勝ち点7)に低迷中だ。しかし、サッカーそのものは変わっていない。これまで通り、鮮明な色が貫かれた状態にある。だが、横浜は首位を行く川崎に12ポイントもの遅れを取っている。そしてなにより川崎が他の追随を許さない、いいサッカーをしている。逆転は至難の業とみる。

 具体的に川崎のどこがどうよくなったのか。一介のライターには、プレーの現象をデータ化する力がないので、以下は、たぶんこういうことなのではないか、という推測になる。

 相手にボールを奪われる位置、場所が大幅に改善されたからだと思う。

 ピッチ上のどこでボールを奪われるか。攻守が切り替わるか。試合に最も重大な影響を与える要素はこれになる。

 従来の川崎は好ましくない場所でボールを奪われる傾向があった。

 奪われる位置、場所は、ボールを保持する時間が長いエリアと深く関係する。真ん中寄りでボールを保持する傾向が強いチームは、当然のことながら、奪われる頻度も真ん中寄りが高くなる。従来の川崎がこれで、真ん中付近で奪われ、ピンチに陥るパターンが目立った。

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たかがサッカーごときに、なぜ世界の人々は夢中になるのか。ある意味で余計なことに、一生懸命になれるのか。馬鹿になれるのか。たかがとされどのバランスを取りながら、スポーツとしてのサッカーの魅力に、忠実に迫っていくつもりです。世の中であまりいわれていないことを、出来るだけ原稿化していこうと思っています。刺激を求めたい方、現状に満足していない方にとりわけにお勧めです。

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スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、2018年ロシア大会で連続10回現地取材となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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